3選手ともに2種登録ながらトップ出場可登録済のため、それぞれ自分のユニフォームに身を包み、プロサッカー選手としての抱負と活躍を誓いました。
<竹内社長コメント>
育成型のクラブを表明している中、今回各年代の日本のトップクラスで実績を残してきた3人が昇格するので、非常に期待している。3人とも違うタイプの選手であり、エスパルスにとっては今シーズンも含め来期以降、公式戦のピッチで活躍してくれる即戦力と考えている。
<大榎監督コメント>
社長の話した通り育成型クラブを目指している中で、3人が昇格してくれたということは喜ばしいことである。彼らがチームの中心になるような時が来れば、エスパルスの黄金時代が来るのかなという思いも持っている。今、チームは厳しい状況だが、早く親孝行息子が出てきてくれることを期待している。
宮本はボランチやディフェンスをやっている。彼は長短のパスをピンポイントに出せる高い技術を持っている。彼が自分の特徴をしっかり出して、レギュラーをとって欲しいと思う
水谷は今、試合に出ているが攻守の切り替えの早さ、連続した動きができることがストロングポイントである。攻撃だけでなく守備に関しても2回、3回連続して追えること、これは私が見てきた選手の中でここまで早い選手はいなかったといってもいいくらいだと思う。身長が高くないので、ここから彼がどれだけプロの厳しい中で身長のハンディを乗り越えていくかだろう。ある程度できている部分もあるが、まだコンタクトであるとか、パスが引っかかってしまったりとか、その辺が今までの高校年代とプロとの違いだと思うので、早く慣れて欲しい。
北川はユースで怪我をして、今やっと7割、8割回復したような状況であるが、彼のストロングポイントは裏へ抜け出すスピードとかボールを持った時の突破力。彼がトップでもコンスタントにそれが発揮できれば近い将来チャンスはあるだろうし、日の丸をつけるだけの逸材だと思っている。
Q:今後に向けての抱負
<宮本>
中学3年の夏に父(故人)と全国制覇することと必ずプロになるということを約束した。その2つの約束を今やっと果たそうとしている。ここまで決して楽な道のりではなかったが、これまで支えてきてくれた家族やチームメイト、スタッフ、自分に関わってきてくれた全ての人に感謝している。プロという厳しい世界に入っていく上で自分の長短のパスが、どこまで通用するか早く試したい。今はユースの平岡監督の元でその精度をもっと高めていきたい。これから厳しい中でも腐ることなく、自分らしく、いつも前を向いてプレーしていきたい。
<水谷>
やっとプロの世界に入れたということが率直な気持ち。今はプロの試合に出させてもらっているが、自分の課題である当たり負けの部分や技術がまだ全然足りないと思うので練習で伸ばしていきたい。また、自分の長所である切り替えの早さをもっと生かして、今後エスパルスに貢献できるよう頑張っていきたい。
<北川>
中学1年生でジュニアユースに入団して、将来の夢はエスパルスのユニフォームを着てプロになるということだった。今、こうしてエスパルスに加入できたことを本当に嬉しく思う。まだまだの部分もあるが、自分の特徴であるスピードを生かし、フォワードというポジションなので、できるだけ多く点を獲ってチームに貢献したい。
Q:理想の選手
<宮本>
スペイン代表のシャビ選手のパスが素晴らしく、お手本として参考にしている。憧れている選手は石毛秀樹選手。高校1年のときに石毛選手は3年だったが、既にプロになっており、ユースの試合に出られなかったので、これから一緒にプレーできることを楽しみにしている。
<水谷>
ポルトガル代表のデコ選手。地味だが何気ないプレーや一つ一つの技術が高く、ミドルシュートもあり、自分の好きな選手でこうなりたいと思う。また、宮本同様に石毛選手は憧れの選手であり、追い抜くくらいの気持ちで一所懸命練習を頑張っていきたい。
<北川>
ドイツで活躍している岡崎慎司選手。泥臭いゴールだったり、最後まであきらめない気持ちを全面に出してプレーしている。自分も岡崎選手のようなプレーをエスパルスで出していき、さらに上を目指していきたい。
Q:怪我をしたことが自分の中で変わった部分は?
<北川>
怪我をしたときは本当に悔しくて、サッカーができない時期が辛かった。サッカーを外から観ながら、自分の足りないところを自問自答してきた。自分に足りないと思う体の強さだったり、走り負けないフィジカルがリハビリ期間中に少しは改善できたのではないか。怪我をしてよかった訳ではないが、怪我を無駄にしなかったことが今に繋がっていると思う。
Q:水谷選手がトップでプレーしているが、自分もという気持ちは?
<宮本>
拓磨がトップの試合に出てくれたことによって、自分たちも出られる可能性があるということを示してくれた。拓磨が出るときは応援しているが、その反面悔しいという思いもある。今は平岡監督のもとで最高の仲間と一緒に、できることをしっかりやって力をつけていきたい。
Q:頼もしい2人と共に3人でトップに昇格するということについて
<水谷>
中学1年から一緒にやってきた仲間なので、こうして3人で一緒にトップに昇格できることはとても嬉しく思う。そして、全員で試合に出ることができたらさらに嬉しい。将来3人でチームを引っ張っていけるような存在になっていきたい。