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エスパルスにとって充実した中断期間になった。
「降格圏を脱出して中断を迎えられたのは気持ち的にも大きい。川崎戦で勝ったことにより、余裕を持って色々なことを考えられた」と大榎克己監督も、この期間の意義を振り返る。また、河井陽介が「緊張が続いた中でやっていたので、少しリラックスできたのが良かった」と話すように、選手たちにとって、肉体的にも精神的にもフレッシュな状態に戻って来ている。
エスパルスはこの期間で、練習試合を3試合行った。静岡大戦は、サテライト組中心で行い5-0の快勝。3日間のオフなどを挟み、静岡産業大には8-1、アスルクラロ沼津とは5-3と、アマチュア相手ながらきっちりと得点を奪っている。
「これまでは(大前)元紀やノヴァ(ノヴァコヴィッチ)が点を取っていたと思うが、それ以外の選手からの得点が増えたということはチームにとっては良い事」(平岡)と、得点者の多彩さは明るい話題だ。特に中盤の竹内涼、六平光成といった中盤の選手からゴールが生まれてきたことは、相手にとって脅威になるだろう。
名古屋は前回対戦した天皇杯準々決勝には登録の関係で出場できなかった川又堅碁、日本代表に選出されていた田口泰士などがこの試合には戻ってくると予想される。特に川又について、平岡康裕は「川又がいるか、いないかで前線の特徴が変わってくる」と警戒を強めている。
10月11日の天皇杯準々決勝。65分に、高木俊幸のクロスに高木善朗が上手く合わせ先制。そして、その2分後には、六平のスルーパスに今度は高木俊幸が決め、高木兄弟のゴールが揃った。試合は終盤に名古屋に2点返されPKまで縺れたが、5人目のキッカー、平岡が冷静にゴールを決めて4年ぶりの準決勝進出が決まった。
その余韻はまだ残っているが、大榎監督は釘をさす。「天皇杯の時よりも手強い」と言う。前述のように、川又、田口が加わることでチームは違ったものになる。そして、名古屋はここ3試合負けがなく、チームとしては安定している。気を緩めると痛い思いをすることになるだろう。
しかし、天皇杯で名古屋が選手を欠いていたように、エスパルスも大事な選手が一人欠けていた。それは、チーム得点王のノヴァコヴィッチ。前回対戦ではユーロ2016予選のため欠場していたが、今節には出場予定。ノヴァコヴィッチは13年大宮在籍時、名古屋戦は2試合ともゴールを奪い、今年の開幕戦でもゴールを奪った。つまり、名古屋戦、3試合連続ゴール中ということになる。ここ最近は清水とヨーロッパを行ったり来たりと過密日程が続いているが、イングランド代表とのユーロ予選の後の親善試合を辞退し、チームへの合流を早めて調整期間をしっかり取ってきた。エスパルス合流直後の練習でも「やっぱりあいつはシュートが上手い」と大榎監督が改めて感心するほどのパフォーマンスを見せている。「自分が絶対に残留させる」とモチベーションも高く、今節の得点に充分期待できるのではないだろうか。
また、「名古屋キラー」と言えば、高木俊幸もその一人。開幕戦で、Jリーグ最速ゴールを決めたほか、前述のように天皇杯では1得点1アシスト。「名古屋には相性が良いので、そういう相手に得点が取れると次につながる。ただ、相手は自分に対して『やらせない』という意識も強くなると思うので、そうなれば空いているところを選んでアシストをするという形もありだと思う。得点と、アシストどちらも狙えるようにしたい」と意気込んでいる。
リーグ残り3試合。前節の勝利で降格圏を脱出した現在は、周りの状況を考えずとも、自力で残留を決めることができるという有利な立場にいる。「名古屋戦はどうしても勝ち点3が欲しい試合」(大榎監督)。勝てばチームに勢いがつくだけでなく、ライバルたちにプレッシャーを与えることにもなる。ホームのアドバンテージを生かし、さらに優位な状況を作りたい。
公式ケータイサイトでは、大榎克己監督と選手のコメントを公開!!
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2014Jリーグ ディヴィジョン1 第32節
11月22日(土)17:00キックオフ
清水エスパルス vs 名古屋グランパス @IAIスタジアム日本平
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