2014年シーズン最終節でエスパルスの残留をかけて戦った甲府との対決で今年のシーズンの幕開けとなる。あれから約2か月半。顔ぶれも変わり、また新たな状況での“富士山ダービー”となる。
鹿児島キャンプではJリーグ・スカパー!ニューイヤーカップで3連敗と結果は残せなかったが、「取られたら6秒間、または3本のパスがつながるまでは追い続ける」「守備時に逆サイドの選手が中に絞る」といった、個々の具体的な項目に対して大榎克己監督は成長を感じている。キャンプ最終日でも紅白戦で熱い競争が繰り広げられたように、開幕に向けてチームとしての完成度は上がってきた。
プレシーズンマッチの2日前(20日)に行われた光州FC(Kリーグ1部)との対戦は、前半から相手に押し込まれる展開となった。運動量豊富な光州は次々とポジションチェンジをして、エスパルスDF陣に襲い掛かってくる。ただ、エスパルスDFの背後へのボールは、次々とオフサイドにかかり決定的な場面は作られなかった。
エスパルスは選手のコンディションを考え、約30分ごとにメンバーを代えたが、交代出場した選手の活躍が目立った。大榎監督が特に活躍を褒め称えたのは杉山浩太だ。33分から登場すると、後方からのビルドアップが光った。「(杉山)コウタの(パスコースを)1つ飛ばした前に付けるパスが良かった」と、ポジションごとの競争意識が良い方向に働いているようだ。この他指揮官から名前が挙がったのは八反田康平、金子翔太、河井陽介など。まだ開幕スタメンは誰も約束された選手はおらず、選手たちは競い続けることになる。
試合は両チームとも得点ならずドロー。試合終盤には相手に決定的な場面を作られたこともあったが、後半からゴールマウスを守った杉山力裕の活躍もあり、無失点に抑えることができた。エスパルスにとっては、「昨季の60失点から失点数を減らす」という目的を達成するためには好材料となった。
ただ、勝てなかったことに、選手たちの表情は明るくはなかった。それでも、「上手くいかないときもある。ネガティブに捉える必要はない」と、この試合が実戦復帰となった河井は周囲の不安を拭い去っている。守備ではひとまず結果を残した。この試合でも「まずは失点0を目指す」(大榎監督)としている。次は攻撃の局面でも相手に脅威を与えることが課題になる。「相手が嫌がるプレー」を試合で出していきたいところだ。昨年はプレシーズンマッチ対川崎F戦で5‐1と大勝し、その勢いで開幕戦7年ぶりの勝利を飾ることができた。依然リーグでは負けていない甲府戦で弾みをつけたい。
公式ケータイサイトでは、大榎克己監督のコメントを公開!!
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2014Jリーグ プレシーズンマッチ
2月22日(日)14:00キックオフ
清水エスパルス vs ヴァンフォーレ甲府 @愛鷹広域公園多目的競技場
<テレビ/ラジオ中継> スカパー!(ch.800)/スカパー!プレミアムサービス(ch.580)
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