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「世界中探しても勝ち続けるチームはない。負けたあとが大事」(大榎克己監督)
ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第1節山形戦は、直近のリーグ戦の先発から11人を交代して臨んだ。序盤から細かいパスをつなぐパスサッカーを披露。1点リードされた中での松原后のクロスから白崎凌兵のゴールなど、この試合が今季初出場となる選手たちは魅力あるサッカーを見せていた。悔しい帰路となってしまったが、静岡に戻ってからは次へと気持ちを切り替えて練習に励んでいる。
そして再び開幕から負けなしの続くリーグ戦に舞台を移す。
松本は昨季J2リーグ第22節で2位になると、その位置を最後までキープしてJ1自動昇格ライン内でフィニッシュし、今季から明治安田J1初参戦となった。12年から松本を率いている反町康治監督は3年で悲願を達成。大榎克己監督も「他の監督では、このスピードでの達成できなかっただろう」と、清水東高校の2年先輩である反町監督に敬意を表している。
開幕戦でアウェイ豊田スタジアムに乗り込んだ松本は、CKをオビナに合わせて豪快にゴールを決めると、そこからは点の取り合いとなるシーソーゲームに。すぐに名古屋に追いつかれたが、そこから池元友樹、喜山康平のゴールで一時は2点のリードを奪った。最終的には、名古屋に同点とされるが、J1にインパクトを残すには十分な試合になっただろう。
前節は広島にシュート20本を超えるシュートを打たれる苦しい試合となりながら、終盤まで1-1で持ちこたえていた。試合終了間際に失点し勝ち点を失いはしたが、粘り強い戦いは今節対戦するエスパルスにとっても脅威だ。
松本の最大の特徴はセットプレーにある。昨季総得点65点のうち半分以上の、実に34点がセットプレーから生まれているほか、今季も4得点うち3得点がセットプレーから。13年に松本でのプレー経験のある長沢駿も「反町監督は特にセットプレーに関しての引き出しがたくさんある」と警戒する。また、ゴール前に速い弾道で飛ばす岩上祐三のロングスローもセットプレー同様に気を配らなくてはいけない。
ただ、エスパルスも手をこまねいている訳ではない。昨季失点を重ねたセットプレーも改善してきている。第2節新潟戦で12本のCKを浴びながら無失点に抑え、自信も取り戻してきた。
「セットプレーで何をやってくるかは分からないが、高さでは負ける気がしない」(平岡康裕)
今季から高さのあるDFラインを揃えたエスパルスにとって止められないものではないだろう。あとは、一人ひとりに与えられた役割を全うするだけだ。
長沢、犬飼智也にとっては古巣対決となるこの試合。特に長沢は「コイントスにも負けたくない」と闘争心を見せている。松本サポーターにも愛され2人にとって、この試合の意味は大きいのかもしれない。長沢の話す「俺と犬飼の2人で点を取って勝つのが一番」(長沢)という試合になることも充分にありうる。
開幕戦以来のアイスタでの試合となるが、大榎監督は、
「今シーズンへの期待があってたくさんの人に見に来てもらっていると思うので、それを裏切らないような内容と結果が伴うような試合をしたい」
と使命を持って戦うことを宣言している。松本サポーターも多く駆けつけ、お互いの応援がぶつかり合う雰囲気になることは間違いないが、エスパルスとしては全力で勝ちに行くだけ。開幕から2戦連続満員のサポーターのために、ホーム2連勝だ!
公式ケータイサイトでは、大榎克己監督と選手のコメントを公開!!
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2015明治安田生命J1リーグ1st ステージ 第3
3月22日(日)14:00キックオフ
清水エスパルス vs 松本山雅FC @IAIスタジアム日本平
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