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昨季最終節の1つ前の試合、リーグ第33節柏戦に敗れてしまったあと、
「サッカーの神様にチャンスをもらった」(大榎克己監督)
という奇跡が起こった。豊田スタジアムで行われた名古屋対大宮は、1-1の同点のまま90分を終えた。このまま行くと、残留を争っていた大宮に勝ち点1が追加され、エスパルスの自力残留が消えしまう。ところが、アディショナルタイムでドラマが起こった。90分+2分に投入された小川佳純が1分後にゴールを決め、名古屋が勝利したのだ。それは同時にエスパルスが自力で残留を決められるチャンスを得たことでもあった。名古屋がエスパルスの残留をアシストしてくれたことは間違いないだろう。だが、直接対戦するとなれば話は変わる。今節はその「恩人」を倒して連敗を止める。
エスパルスは前節G大阪戦、前半に犬飼智也が負傷交代するなど苦しい試合展開になり、2点を先制され苦しい立場になったが、54分に投入されたピーター ウタカがリズムを変えた。前線で時間を作り、攻撃に余裕を作ることになった。エスパルス反撃の1点は、犬飼に代わり右サイドバックに入っていた枝村匠馬のオーバーラップから。相手陣内深くまで上がった枝村が六平光成のスルーパスにダイレクトでクロスをあげると、ファーに詰めていたウタカがヘディングで押し込んだ。さらに押し込む展開になり、大前元紀がG大阪のGK東口順昭の一瞬の隙をつき同点に追いついた。最終的には宇佐美貴史やパトリックの個の力に敗れてしまったが、チームとしての戦い方に希望が見えた試合だった。
対する名古屋は前節、広島と対戦した。3バックの広島を相手に、名古屋も3バックで対抗。一般に「ミラーゲーム」と呼ばれる戦術で、広島の3バックという厄介な戦術を無力化した。後ろを固め、積極的に前に飛び出すアグレッシブな守備で広島のパスワークを崩す。前半アディショナルタイム、相手のサイドチェンジをカットしてカウンターを開始すると、川又堅碁のループシュートで先制する。86分にも再びカウンターから、小川のクロスに矢野貴章が飛び込み追加点。2-0で今季初勝利を挙げた。
エスパルスと名古屋はこれまでリーグで50回対戦して22勝8分20敗とややエスパルスの方に分がある。直近の試合では昨季の第32節、シーソーゲームとなった試合はノヴァコヴィッチの2ゴールで同点とした。そのゴールも含め、昨季名古屋戦で3ゴールと活躍したノヴァコヴィッチは、今季その名古屋に移籍。相手に回したくない選手だが、体調不良もあり今節の先発は微妙なようだ。ただ、1年間ともにプレーをしてきた平岡康裕は、
「ノヴァ(ノヴァコヴィッチ)はイライラさせたら良いプレーを出せていない。もし出場したら、いかにノヴァを揺さぶってミスを誘発させるかを考えたい」
とイメージはできている。出場すれば確実に止めたいところだが、名古屋はノヴァコヴィッチが出場しなかったとしても、前線には個性のあるアタッカーが揃っている。先日の日本代表戦でもゴールを決めた川又や、同じく日本代表でスピードあるドリブルを見せた永井謙佑など
「FWっぽい選手を前に揃えている」(大榎監督)
という攻撃陣は驚異的。この相手に、エスパルスとしては守備から入ることは変わらない。今節は出場停止だったヤコヴィッチ、河井陽介の出場も可能だ。今週の練習ではDFラインの連動をはかるフォーメーション練習にも取り組んでいる。チームとしても試合前日までミーティングを行い、しっかりと戦術の確認をとっている。
「監督の求めているサッカーを90分間できるようにしたい」(平岡)
勝利に向かってできることは90分間やり続けることしかない。パロマ瑞穂スタジアムは天皇杯も含め公式戦4戦負けなしと相性が良い。今季2勝目を挙げる準備は整っている。自分たちを信じて、名古屋に息をもつかせない90分間にしよう!
公式ケータイサイトでは、大榎克己監督と選手のコメントを公開!!
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2015明治安田生命J1リーグ1st ステージ 第6節
4月18日(土)19:00キックオフ
名古屋グランパス vs 清水エスパルス
@パロマ瑞穂スタジアム
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