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前節山形戦はまさに悲劇だった。
開始早々のピンチを防ぐと、3分に左45度の位置からFK獲得。キッカーはこの日から大榎克己監督に指名された八反田康平だ。右足で速いボールを送ると、ニアに走り込んできた枝村匠馬がコースを変えた。ゴール右隅に決まり、いきなりのリードを奪うことになる。さらに12分はミッチェル デュークのスローインから八反田の動きだしで、裏に抜け出し、タッチライン際からマイナスのボール。それに長沢駿が合わせて2点目。長沢にとっては待望の今季初ゴールとなった。さらに、CKの流れから、前線に張っていたウタカが冷静に押し込んで3点目。
ここで試合が決まったかに思われたが、後半の開始から山形にやや押し込まれる展開に。必死に耐えていたが、85分から「魔の時間」がやってくる。左サイド高木利弥のシュートを杉山力裕が弾いたところを、ディエゴに詰められ1点返されると、89分にはCKのこぼれを中島裕希に詰められた。そして、終了間際、林陵平にヘディングを決められ同点。まさかの展開で掴みかけていた勝ち点3がこぼれ落ちた。
対する柏は前節川崎F戦。FKから谷口彰悟が頭で合わせに先制されるも、前半アディショナルタイム、中盤でボールを受けた武富孝介が相手ボランチを振り切り、ドリブルから技ありのシュートで同点に追いつく。後半は柏の攻撃陣がギアを一つ上げた。レアンドロがキム チャンスとのワンツーから抜け出し、クロスに飛び込んだのは工藤壮人。お手本のようなヘディングで逆転。さらに、59分キム チャンスのアーリークロスが、ワンバウンドでDFとGKの間に落ち、先に届いた工藤が頭で押し込み3点目。さらにダメ押し、81分はカウンターから交代出場のクリスティアーノが豪快なシュートを決めて4-1と圧勝した。
今節に臨む両チームの流れは対照的だ。ただ、柏を倒すチャンスはある。
柏は前節にも谷口に決められたように、これまでリーグ3試合連続でセットプレーから失点している。前節ようやく「セットプレーからゴールを奪えない」という呪縛から逃れたエスパルスの選手たちにとって、この試合で再びセットプレーからの得点も充分にありうる。また、柏は上位にいながら失点が12点と、失点数はリーグ13位の成績。前節エスパルスは3点を取られてはいるが、3得点を奪っているのだ。原点に戻り、失点を減らすことはもちろんだが、
「3点取られたら4点取る」
と大前元紀が言うように、好調な攻撃陣が頼もしい姿を見せてくれるだろう。
また、試合2日前、4月30日の非公開練習では、トップチームは疲労回復のためにランニングなど軽いメニューの練習で終わったが、他の選手たちは1時間ほどボールを使った練習を行った。
「試合に出ていなかった選手の意識が高かった」(大榎監督)というように、誰もがチームの危機を救いたいと思い日々戦っている。この日の練習でも選手たちは気持ちの入った激しいプレーを見せていた。
この連戦ではメンバーを変えながらの総力戦となっている。今節に出場するメンバーも前節とは違うメンバーになるかもしれない。しかし、前節のドローは全員が重く受け止めている。試合に出る選手が全ての想いを乗せて戦うことになるだろう。
柏は未だホームで勝ち星を挙げられていない。勝つなら今だ!次こそは絶対に勝つ!
公式ケータイサイトでは、大榎克己監督と選手のコメントを公開!!
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2015明治安田生命J1リーグ1st ステージ 第9節
5月2日(土)16:00キックオフ
柏レイソル vs 清水エスパルス
@日立柏サッカー場
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