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今節は試合前から期待度の高い試合になるだろう。ついに鄭大世に出場の可能性が出てきた。前節2ndステージ第3節名古屋戦では登録が間に合わず、本人にとってもチームも、サポーターも、待ちに待ったことだろう。チームの降格圏脱出に向けて、ここから反撃の起爆剤になることは間違いない。
ただ、その前節は、勝たなければいけない試合を落としてしまった。前半からヤコヴィッチ、カルフィン ヨンアピン、犬飼智也の新3バックが踏ん張り無失点で抑えると、後半開始直後にクイックリスタートからウタカの先制ゴールが生まれる。さらに相手選手の退場で、一人多くなったエスパルス。だが試合を決められず、逆に川又堅碁にPKを決められて追いつかれる。ウタカの豪快なシュートで引き離すも、最後にはノヴァコヴィッチに決められドロー。畳みかけることの出来なかったエスパルスは、これで2試合連続の引き分け。1stステージ第15節から6戦未勝利となってしまった。
一方の川崎Fは前節柏と対戦した。前半15分にゴール前の細かいパス回しから工藤壮人がDFの背後を抜け出し、先制ゴールを許す。川崎Fは劣勢な戦い方を強いられることになった。試合は後半勝負へ。後半からは川崎Fの攻撃的なサッカーが随所に見られる展開になった。大久保嘉人、杉本健勇、船山貴之、そしてドイツ2部のボーフムから復帰の田坂祐介と、揃いも揃った攻撃陣は押し込む展開を作るが、柏GK桐畑和繋の好守などもあり、無得点に終わった。これで川崎Fは2ndステージ初黒星となってしまった。
川崎Fは、2ndステージ開幕戦のFC東京戦を2-0で快勝してから、調子を落としているようにも見える。その要因の一つが7月17日にクラブから発表された、レナトの中国への移籍だろう。レナトは快足を生かし川崎Fの攻撃陣を支えていた。得点力もあり、今季はシーズン途中でありながら9得点を挙げている。その一人を突然欠くことになってしまったのだ。レナトがいなくなってからの2戦は1分1敗となっている。
「レナトがいないことはありがたい。練習の時から相手にすると嫌な選手だった。一人で2、3人を引きずり回して、(大久保)嘉人さんとか(小林)悠とかがフリーになっていた。それがいないのは大きいが、代わりにもすごい選手がいる」(杉山力裕)
昨季まで川崎Fに所属していた杉山力は、警戒を緩めない。また前回対戦では、精彩を欠いていた中村憲剛は復調をしているようだ。
「川崎Fは良い質を持った選手たちが揃っているが、その中でも中村(憲剛)がいる。自分の中ではリーグで一番危険な選手の一人だと思う。彼を抑えるのは難しい」(ウタカ)
と、前回対戦のように、簡単にはいかないのかもしれない。エスパルスは前節2得点、また前回の川崎F戦でも2得点を挙げているウタカ、そしてウタカとともにチーム得点ランク1位でならぶ大前元紀、そして昨季等々力で決勝ゴールを決めた村田和哉、そこに鄭大世が加わる攻撃陣はこれまで以上に得点が期待できる。よって、あとは守備だろう。2回のリードを守れなかった前節、また大量得点で勝った前回対戦でもそこが問題になっていた。今節こそ、守備陣がきっちりとゼロで抑えることが大事になってくる。
今節から川崎F、横浜FM、湘南と神奈川県勢の3チームと続けて戦う。
「神奈川県勢を制覇する」
と村田和哉は気合十分だ。このスタートとなる試合に、攻撃陣、守備陣のそれぞれの選手が、それぞれに与えられた役目を果たすことが大事になってくる。今節で2ndステージ初勝利を飾り、まずは最下位を脱出しよう。
公式モバイルサイトでは、大榎克己監督と選手のコメントを公開!!
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2015明治安田生命J1リーグ2ndステージ 第4節
7月25日(土)19:00キックオフ
川崎フロンターレ vs 清水エスパルス
@等々力陸上競技場
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