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ついに2016シーズンの幕が開く。来季、J1復帰達成するための「RESTART」の1年となる。
ただ、全てが初めてとなるこの1年。そこに難しさはある。京都でJ2通算115試合に出場し、エスパルスの中ではもっともJ2を知る福村貴幸はJ2リーグを戦うことに、こう釘を刺す。
「『J2だから』という目で見ていたら痛い目にあう」
全力を出し尽くさなければ足元を救われてしまうだろう。開幕戦の相手は愛媛。チームを率いる木山隆之監督は2011年にエスパルスのヘッドコーチとして活躍。当時プロ3年目だった竹内涼は、
「厳しく熱い人だった。試合に出られない時期に木山さんの指導があったから、もう一度『プロでやっていく』と自分に厳しさを求めるようになった」
とプロの土台を築いてくれたことに今でも感謝している。そのメンタリティーを植え付けられている愛媛というチームを侮ることなどできるわけがない。昨季J1昇格プレーオフに初めて進出するなど成長を続けている。メンバーも元エスパルスの選手を含めて粒ぞろいだ。期限付き移籍中の瀬沼優司は契約上出場できないが、藤田息吹、内田健太は今や愛媛の中心選手。特に内田を中心とした左サイドからの攻撃は脅威だろう。小林伸二監督は、
「メンバーも固まっているので、去年のサッカーと変わらない良いサッカーをすると思う。どちらかと言えば、右から攻撃を仕掛けて、左をオープンにする。左をオープンにするのは内田を使うため」
と分析。愛媛の攻撃の生命線はサイドにある。昨季中盤に愛媛に加入し、左足一本で数々の精度の高いクロスでチームの勝利に貢献してきた男を警戒してもしすぎることはない。
もちろん対策はしている。昨季クロスからの失点が目立ったエスパルスだが、始動から小林監督のもと、サイドの守備は徹底。相手のサイドの選手に対して、サイドバックとサイドハーフの2人がしっかりと挟み込むことでサイドからの攻撃を封じる。また、エスパルスもサイドを上手く使って攻撃したい。相手は3-4-3のシステムを採用しており、その3バックの両脇のスペースを活用することが基本的な戦い方になるだろう。つまりサイドの攻防が、この試合の勝負を分けることになることは間違いない。
いずれにせよ、この開幕戦でサポーターにも他チームにも「エスパルスは強い」と印象付けていくこと。開幕戦にただ勝つだけでは足りない。結果も内容も伴った快勝が求められる。
小林監督は、
「日本平という素晴らしい環境で試合ができるということは、相手にとってもモチベーションが高い。そこは忘れないようにしなければいけない」
構えることなくチャレンジャーとしてやっていくことが大事」
とアイスタで戦うことの怖さも指摘している。しかしこう続ける。
「ただ、多くのサポーターに応援してもらっていることを感じられる。その応援を背に、1戦1戦を大事にしていきたい」
サポーターの存在がチームの大きな力になる。J1復帰への42編のストーリーは、このJ2初勝利から始まる。
公式モバイルサイトでは、小林伸二監督と選手の試合前日コメントを公開!!
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2016明治安田生命J2リーグ 第1節
2月28日(日)13:00キックオフ
清水エスパルス vs 愛媛FC
@IAIスタジアム日本平
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