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エスパルスは現在公式戦10戦勝ちなし。内訳はリーグが5分1敗、そしてルヴァンカップが4敗という成績。数字だけで見ればネガティブな印象を受けるかもしれないが、リーグ5分のうち3つは現在5位の川崎F、首位のG大阪、そして浦和から奪ったものだ。2位の柏に勝利していることを考えると、まだ対戦がないC大阪を除く上位から勝ち点を奪っている。それでも素直に喜べないのは、勝負どころである勝ち点の近いチームに勝てていないからであろう。今節の相手は勝ち点3差の横浜FM。ここで勝ち点を取って、順位を上げていきたいところだ。
エスパルスのリーグ前節は浦和戦。開始早々のピンチはポストに救われたが、浦和の攻撃陣の圧力に耐えきれず、24分に興梠慎三のオーバーヘッドで先制を許す。さらに後半に入っても57分に興梠に2点目を決められてリードを広げられる。しかし、ここからがエスパルスの闘志が目覚め始めた。ミッチェル デュークを右サイドに投入し、攻撃の態勢に入る。64分、鄭大世がエリア左角付近で左足を振り抜いて1点を返すと、さらに69分にはミッチェル デュークのポストに当たった跳ね返りを詰めて同点に追いつく。さらに、71分にはアウベスが前線でボールを受けると、中に切り込んで、左足でコースを突いた技ありシュートで逆転。しかし…。その3分後、中央を破られ興梠にハットトリックとなるゴールを決められて試合を降り出しに戻された。エスパルスは3試合連続のドローに終わった。
一方、横浜FMはホームで仙台と対戦している。前半はほぼ仙台ペースで試合が進み、耐える時間が続いた。だが、前半アディショナルタイム、一瞬のスピードで裏に抜け出した前田直輝がGKとの一対一から冷静に左足で流し込んで先制。1発のチャンスをものにしてリードして前半を終える。後半に入っても試合は仙台のペースで進み、77分、三田啓貴のCKから平岡康裕がニアにディフェンスを引き連れてできたスペースを大岩一貴が飛び込み、どんぴしゃのヘディングシュート。これがゴールに突き刺さり同点に追いつかれた。横浜FMは勝ち点3を逃している。
また、その試合で齋藤学が右足かかと付近を痛めて73分に負傷交代している。今節の出場は不透明な状況となっている。これまで横浜FMの攻撃を牽引してきた選手の欠場は、エスパルスにとってどのように影響を与えるのかは分からない。
「横浜FMは齋藤学が出なければ、かなり変わると思うが、他の選手も速いので注意しなければいけない」
と小林伸二監督も警戒する。第11節鳥栖戦もエース豊田陽平が欠場していたが、勝ち切ることができなかった。その苦い思いを忘れてはいけない。
横浜FMは上記の通り勝ち点3差の9位にいるが、上位に進出できない理由は明確だ。開幕から2試合連続で3得点を挙げた攻撃陣だったが、以降は10試合で6得点しか挙げられていない。しかもアウェイでは広島戦で挙げた1得点のみ。それでもタレントを揃える横浜FMアタッカー陣が噛み合えば脅威になることは間違いない。ここ数試合でリードした状況で守りきれない試合が続いているエスパルスとしては、ここで相手を目覚めされることはあってはならない。角田誠は、
「後ろの選手が一番欲しいのは無失点。そうなれば自信も出てくると思う」
と意欲を見せる。最小失点ではなく無失点へ。守備陣にけが人が相次いでいるが、総力戦で守り抜きたいところだ。そうなれば、今季アイスタ初勝利もおのずと見えてくる。
「負けは少ない、点は取れている。そこは大事にしなければいけない。勝てば連勝できると思う」
小林監督は自信を持ってそう答えた。まずは1勝。そこから「ホームに強いエスパルス」に変わりたい。
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2017明治安田生命J1リーグ 第13節
5月27日(土)14:00キックオフ
清水エスパルス vs 横浜F・マリノス
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