選手たちは28日午前中に移動し、15時前に時之栖グラウンドBに集合。ここ御殿場からエスパルスの後半戦に向けて大事な戦いが始まる。円陣では、この日からチームに合流したヤン ヨンソン監督が約10分間選手たちに語りかけて、今日の練習についての確認を入念に行った。

3年前の同じ時期に、同じ場所でキャンプを行った。その時とは景色も若干変わっている。グラウンド横の林が切り拓かれており、視界は開けていた。それでも、あいにくの曇り空。15時にしては暗かったが、風が冷たく、選手たちにとっては絶好の環境になったようだ。

ウォーミングアップと、ボールを使った基礎的なトレーニングを終えると今日のメインテーマに入る。監督が「あえて初日にやることにした」と話すのは、前半戦の課題となっていたクロスボールに対する守備の形だ。

攻撃側がサイドでボールを持った時のディフェンスラインの上げ下げ、また4枚の選手の個々の体の向きを、監督自ら身振り手振りで指示する。この位置ではどこにポジションを取るのか、どう体を向けるのか、フォワードが入ってきた時にはどうするのか。局面、局面での選手の判断について細かく確認していた。さらに、複数の選択肢がある中で、「どこが一番危ないのか」を選手自身で見極めることも求められていた。

最後は、ハーフコートで7対7のミニゲーム。シュートはクロスからのみという制限を設けられ、サイドに「クロッサー」を両サイドに3枚ずつ固定。攻撃側では、いかにサイドを使うかが求められ、守備側では何度もクロスへの対処が求められた。

初日からみっちりと2時間の全体練習。攻撃陣は居残り練習で、さらにクロスからのシュート練習に励むことになった。

1日目を終えた監督は、

「目の輝きが違った。ボールを触りたい、サッカーをしたいというハングリーさを感じた」

と、久しぶりに会う選手たちの変化を見て取った。さらに、

「元気さでは100点満点、全体で見ると80点から90点の間のところだったと思う」

といういきなり高い評価。明日29日から連日2部練習となるが、ここを基準として常に高い点数を取り続けることが求められる。


※その他写真は、ページ最下部をご覧ください。

・【キャンプレポート】6/28(木) 練習レポート
・【キャンプレポート】6/28(木) ヤン ヨンソン監督コメント
・【キャンプレポート】6/28(木) 選手コメント

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