エスパルスは第18節横浜FM戦が台風12号の影響で中止となった。そのため選手たちは当日、横浜からの移動だけで終わり、ほぼオフのような形となった。第16節のC大阪戦、第17節のG大阪戦の2連勝と、波に乗っているチームとしては、
「今は連勝をしているので、試合をやっていたら、そう簡単には負けないと思っていた」
と河井陽介が話しているのが選手たちの本音だろう。ただ、一方で、ファン ソッコが「逆にアグレッシブな状態で試合に臨める」というように、リフレッシュをした状態で今節を戦うことができるというメリットと捉えた方が良さそうだ。ヤン ヨンソン監督もそのことについては、
「ネガティブに捉えるのではなく、前向きに捉えたい」
と話している。実際、29日の常葉大学との練習試合では、横浜FM戦に出場する予定だった選手も出場し、45分×2本で5-1と快勝している。やはり勢いは止まっていないようだ。
今節の相手鳥栖は、この中断期間に大型補強を行った。元スペイン代表のフェルナンド・トーレスの獲得に成功。スペインでは「神の子」と称されるほど、人気、実力を兼ね揃えた超一流の選手だ。ヨンソン監督も、「ボックス内でのフィニッシュは上手く、スピードもあって、力強さもある。さらには経験もある選手」と話すように、まだ本調子ではないながら、徐々にその片鱗を見せている。
鳥栖は前節磐田と対戦した。トーレスは初先発を果たした。35分のコーナーキックではニアに飛び込んで頭で合わせるがゴールとはならない。さらに、55分にはロングボールに反応したトーレスが、中央から抜け出し、ループシュートでゴールを狙うが、これはカミンスキーのファインセーブに防がれる。トーレスはチーム最多のシュートを放ったが、ゴールには結びつかず、また磐田も決定機を作れないまま試合は終了。0-0と勝ち点を分け合う結果になった。
ただ、鳥栖にはトーレスの他にも怖い存在がいる。同じく今夏に移籍してきた金崎夢生だ。これまで、国内では大分、名古屋、鹿島に所属していたが、そのいずれのチームでもエスパルス戦ではゴールを挙げている。ここは抑えなければいけない相手の1人だろう。また六反勇治が最も警戒するのは、その2人ではなく小野裕二だと言う。
「前回は点を取られただけでなくて、中盤の攻防は全て彼に持っていかれた。2トップはポジション的に比較的捕まえやすいところにいるが、裕二はトップ下やボランチの脇など自由に動けると思うので、捕まえにくい立ち位置を取っている」
その他、前節は11分の出場にとどまったが古巣に復帰した豊田陽平もいる。攻撃陣は豪華だ。
一方で守備陣は、チョン スンヒョンが鹿島に移籍した中で、今節はセンターバックのキム ミンヒョクが出場停止となっている。ここをどう補うのかというのが、鳥栖としては大きな問題になり、逆にエスパルスとしては狙い所でもあるだろう。
対戦成績を見てみると、これまで鳥栖には7戦勝てていない。前回対戦は今季第13節、鳥栖は7連敗中と苦しんでいた中で完敗してしまった。
「前半戦で負けた相手に負けたくない」
と金子翔太が話すように、同じ轍を踏まないようにしなければいけない。エスパルスにとっては後半戦のスタートとなる試合。しっかり勝って3連勝へ。後半戦も快進撃を見せよう!
公式モバイルサイトでは、ヤン ヨンソン監督と選手の試合前日コメントを公開!!
**********
2018明治安田生命J1リーグ 第19節
8月1日(水)19:00キックオフ
清水エスパルス vs サガン鳥栖
@IAIスタジアム日本平
<放送>
DAZN
公式モバイルサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。
**********
●エスパルス公式モバイルサイトへのアクセス方法はこちら>>