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今節はいよいよ最終節となる。最終節と言えば過去には残留争い、J2降格、J1昇格、そして再び残留争いと1試合の結果で人生が変わるような試合が続いていた。しかし、今年に限っては早々と残留を決めており、これまでよりプレッシャーがかかっていないことは確かだ。ただ、負けて良い試合は1つもない。今節に勝利し、他会場の結果次第では、23日に亡くなった久米一正副社長兼ゼネラルマネージャーが今季のスタートで話していた「5位以内」という目標を達成できる。
エスパルスは前節、神戸と対戦した。アンドレス イニエスタのパスに藤田直之が決めて先制されるも、河井陽介のゴールで追いつく。それでも、52分に古橋亨梧、62分に三田啓貴のゴールで引き離されるという苦しい展開となった。ここでベンチが動き、鄭大世、石毛秀樹が投入される。81分には、その鄭大世のクロスにドウグラスが頭で合わせて1点差。後半アディショナルタイムに入ると試合は荒れ、河井が負傷退場となる。ここで、この日が最後のアイスタになる兵働昭弘が登場。石毛のコーナーキックから六反勇治が頭で合わせて執念で同点に追いつく。その後、今度は立田悠悟が負傷退場になるなど後味の悪い試合になったが、エスパルスは勝ち点1を奪って、連続無敗試合を6に伸ばしている。
ここまで3試合無失点が続いていたが、この試合で3失点を喫してしまったことは反省しなければいけない。しかし、ヤン ヨンソン監督は、
「もっと攻撃面が評価されるべきだと思う」
と話すように、2点差という極めて劣勢の状態から追いつくという強さがある。それは相手がどこであれ関係ない。最終節は、今季の集大成として最後までエスパルス自慢の攻撃力を見せたいところだ。
一方、長崎は、前節G大阪と対戦している。10分、小野瀬康介がファン ウィジョとのワンツーから抜け出してG大阪が先制。それでも長崎は43分、翁長聖のクロスに相手ディフェンスがクリアできず、ファーサイドから飯尾竜太朗が押し込んだ。長崎は前半のうちに同点に追いつく。だが52分だった、渡邉千真のシュートはGK徳重健太が弾くも中村敬斗に詰められて、勝ち越しゴールを許してしまう。結果G大阪の連勝を止めることができず、長崎は今季の最下位が確定した。
長崎は6戦勝ちなしで現在3連敗中。5試合で2得点しか奪えていないというところが、その苦しさを生んでいるようだ。チームトップの9得点を挙げている鈴木武蔵は、第26節・名古屋戦でハットトリックを達成したが7試合得点がない。同じく2位の7得点を挙げている中村慶太も、ここ最近得点が奪えていないという現状だ。
それでも、エスパルスは前回対戦で長崎にJ1初勝利を献上している。23分、鈴木にゴールを許してから、最後まで得点をすることができかなかった。人数をかけたしぶとい守りと、澤田崇、中村の2シャドーが自在に動く攻撃は、今節も手を焼くことになるだろう。また、高木琢也監督が退任を発表しており、長崎の選手としてはモチベーションも高い。さらに順位が確定したことによる、いわゆる「開き直り」のような状態でエスパルスに向かって来るだろう。
ただ、難しい試合になったとしても、今季はそれを跳ね返す力が付いてきている。
「みんなで頑張って、楽しんで、笑って終われるようにしたい」
という二見宏志の言葉通り、試合終了の笛がなった瞬間に「良いシーズンだった」と振り返られる試合にしたい。
公式モバイルサイトでは、ヤン ヨンソン監督と選手の試合前日コメントを公開!!
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2018明治安田生命J1リーグ 第34節
12月1日(土)14:00キックオフ
V・ファーレン長崎 vs. 清水エスパルス
@トランスコスモススタジアム長崎
<放送>
DAZN
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