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【J1第10節 名古屋戦プレビュー】1人1人がハードワークし、勝点3を手土産に

故郷での久しぶりの試合となる伊藤翔選手。ゴールを期待したい

 前節で負傷退場した平岡康裕は脱臼のため、今節の出場は不可能となった。16年ぶりにサンフレッチェにホームで勝点3をプレゼントしてしまったが、それはもう済んだこと。内容は良くなっている。最後のひと押しがあれば、エスパルスにも勝利のゴールが引き寄せられる。だが、その1点の遠さが、前線の選手たちのジレンマとなりかけている。だが、彼らだって分かっている。その1点こそ打ち破れば、ゴールのビッグウェーブがやってくることを。今は我慢して信じたサッカーを実現できるよう戦い続けるしかないのだ。

 とはいえ、1勝1分2敗と勝星がマイナスになっている状況を、何としてでもイーブンに戻さなければならない。新しいチームにとって、黒星先行は自信の喪失になりかねない。一方で、強豪チーム相手の、尚且つアウェイでの勝利はチーム浮上の大きな追い風となる。意地でも勝って勝点3を静岡に持ち帰りたい。

 昨シーズンぶっちぎりのチャンピオンだった名古屋は、さらに補強し、豪華な顔ぶれだ。しかし、ACLでは結果を出しているが、ことリーグ戦においては苦戦を強いられている。名古屋は4日にホームでACLを戦った。勝利こそ手に入れたが、故障により大量に主力選手を欠き、玉田圭司の復帰はあるものの、厳しい台所事情に陥っている。

 現在名古屋は他チームよりも1試合少なく3試合を消化。1勝1分け1敗の勝点4となっている。ケネディと玉田圭司で3点しかとっておらず、特に浦和戦では3失点を喫し、サイドからの攻撃を見事に封じられ何もできなかった。エスパルスが90分間やりたいサッカーを実現できれば、勝点3は手に入るだろう。だが、それができない時間帯をいかに凌ぎ、自分たちにペースを取り戻すのか、その辺りを実践できたら、チームはまた一歩成長できるに違いない。

 伊藤翔にとって、故郷での試合は久しぶりだ。「あまり意識せず、いつも通り」と前節の試合後に語っていたが、友人や親せきが見守り期待が集まる場面でゴールという結果を残し続けたからこそ、高校から直接海外へ挑戦するチャンスが巡ってきた。彼だけでなく、ストライカーの誰もがそうやって結果で信頼を得てきたのだ。ましてや伊藤翔にとってはアウェイではなくホーム同然。どのポジションでの起用であっても初ゴールを期待したい。

 足りないものや課題を探せばキリがない。多くを求めすぎず、選手個々が、ミスを減らし、現状で実現可能なことを確実にやり遂げることができれば、どんなフォーメーションでも、どんな戦術でも、きっちりとチームとして機能するだろう。トライし続け、諦めず、戦い抜けば、エスパルスは勝利をもぎ取ることができるはず。強い気持ちでゴルデンウィーク3連戦を勝利で締めくくろう。


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Jリーグ ディビジョン1 第10節 vs名古屋グランパス
2011年5月7日(土)名古屋市瑞穂陸上競技場 15:00キックオフ

なおこの試合は、SkyPerfecTV!、e2、スカパー光、BS、東海テレビ(録)で生中継
公式ケータイサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。
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