いよいよ19年のJリーグが開幕する。今季はヨンソン体制2年目ということで、昨季からの積み上げから、どれだけ多くのものを加えられるか、どれだけ精度を上げていくかという作業になるだろう。的確な補強を行い、さらに層の厚くなったチームが、またJ1という荒波に向かって突き進むことになる。
開幕戦の相手、広島は昨季2位。今季は、エスパルスでもプレーした野津田岳人、清水航平が復帰し、さらには東京Vからドウグラス・ヴィエイラ、スウェーデンのヨーテボリからエミル・サロモンソンを獲得した。特にサロモンソンは元スウェーデン代表の実力者で、ヨーロッパの主要大会にも出場した経験がある。その彼から鋭いクロスが入ると、合わせるのは昨季J1得点ランク2位の20得点を上げたパトリックがいる。かなり手強い相手であることは間違いない。
広島は一足先に今季の公式戦に挑んでいる。AFCチャンピオンズリーグ プレーオフでタイのチェンライ・ユナイテッドFCと対戦。タイのカップ戦王者に対し、広島は若手主体のメンバーで挑んだ。チャンスはすぐに訪れた。9分にPKを獲得。しかし、これはGKのファインセーブに遭って決めることができない。それ以降もチャンスを作れど、この日はGKが当たっており、ネットを揺らすことができなかった。そのまま90分が終了し延長戦も戦ったが、それでも決着がつかず、PK戦で何とかACLの本戦に進むことが決まった。今季初の公式戦は苦しんだとは言え、勝利という結果を残し、良いスタートを切ったことは間違いない。
エスパルスは昨季、第33節神戸戦、続く最終節の長崎戦はドローだったが、そこで7失点を喫するなど、最後の最後で課題が突きつけられたことになる。それ以来の公式戦となるこの開幕戦。このプレシーズンから指揮官は「堅固な守備」を求めており、その成果を出すことが求められる試合になる。
そのプレシーズン期間中、鹿児島キャンプでは練習試合を3試合行った。メンバーの入れ替えや、システムの変更などあったなかでも、全員の守備意識は高かった。3試合の合計で失点は3。ただ、45分×3本という変則マッチだったことを考えると、決して悪い数字ではない。鹿児島から静岡に戻り行われた非公開の甲府戦でも、試合後ヤン ヨンソン監督が、
「内容を見ても、フィジカル的にも、戦術的にも、技術的にも、非常に良い練習ができたので満足している」
と話すように、攻守において準備が整ってきている。
アウェイゲームということで、まず求められるのは勝ち点。そのためには、再三述べているように、守備陣の頑張りが求められることになる。新加入のヴァンデルソンは、
「無失点は常に頭の中に入れている。無失点に終わることが勝利に近づく方法になる」
と話すように気合が入っている。新しくなったディフェンスラインの奮闘に期待だ。
昨季は開幕戦で鹿島に引き分けると、そこから2連勝。4試合で勝ち点8を稼ぐなど、スタートダッシュを決めてリーグを優位に進めることができた。その再現を狙いたい。今季の戦いを見せる最初の場、エスパルスらしさ全開で開幕戦に臨む。
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2018明治安田生命J1リーグ 第34節
12月1日(土)14:00キックオフ
サンフレッチェ広島 vs. 清水エスパルス
@エディオンスタジアム広島
<放送>
DAZN
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