今節4日前に行われたルヴァンカップ グループステージ第5節はG大阪戦。リーグ戦からメンバーを11人代えて臨んだ。序盤からG大阪にボールを持たれる展開になったが、ディフェンスが連動して決定機を作らせない。だが、前半終了間際にコーナーキックから注意していた三浦弦太のヘディングで先制される。エスパルスは、62分にドウグラスの直接FKで同点に追いつくが、その3分後にファン ウィジョにサイドを突破され、最後はGKもかわされてネットを揺らされると、67分にも今度は中村敬斗にも同じような形でゴールを奪われるなど、あっという間に2点差に広げられてしまった。
リーグ前節、鹿島戦でも中村慶太の直接FKがゴールを認められないなどの苦しい状況もあったが、同じく3失点を喫している。それも、2点目を奪われてから3点目を奪われるまでの時間が短いというところまでもが似ている。1つの失点からさらに積み重ねてしまうことで、反撃の気持ちまで削がれてしまう。たとえ失点をしたとしても下を向かず、気持ちを切り替えてダメージを最小にするかが求められるだろう。
川崎Fの直近の試合は、AFCチャンピオンズリーグ グループステージ第5節上海上港戦。7分に、自陣でボールを奪われると、この試合が古巣対決となるフッキがカウンターから決められてしまう。しかし、川崎Fは落ち着いてボールを回し、中央から崩すと最後はレアンドロ ダミアンが押し込んで同点。そこから攻撃の流れを作ると、66分に待望の逆転ゴール。右サイドから守田英正のクロスに、谷口彰悟が頭で押し込んだ。しかし、71分オスカルのクロスに、フッキに2点目を許して同点。川崎Fはグループ3位に転落し、自力でのグループリーグ突破はなくなった。
ただ、川崎Fはリーグでは6戦負け無しで、現在4連勝中だ。13位まで下がっていた順位も、今では4位まで上げてきている。昨季のような強さが戻ってきていると言って良いだろう。チームトップの4ゴールを挙げている知念慶、大卒2年目の脇坂泰斗、トップ昇格3年目の田中碧などの若手も活躍しているなど、良い循環となっている。この状況でエスパルスが戦うのは、より困難な状況になっているだろう。
今節の川崎F戦に古巣対決となる選手がいる。西部洋平、鄭大世、楠神順平、エウシーニョの4選手だ。特に今季からエスパルスに加入したエウシーニョは初めての対戦になる。しかし、本人は「そんなことは考えていない」と意識していないようだ。それよりも、
「自分と、今の仲間が良い試合ができるようにすること。エスパルスのために結果を出したい」
と話している。第8節まで毎試合得点が続いていたが、この2試合は無得点に終わっているが、今節は右サイドのエウシーニョの攻撃参加からゴールを生まれることに期待がかかる。
ルヴァンカップは、すでに敗退が決まってしまった。その悔しさは、リーグにぶつけるしかない。リーグを連覇している川崎Fに全力でぶつかり、結果を残すことでチームは間違いなく変わる。連敗を止めるだけでなく、これからの先にも影響が続く勝利を目指したい。
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2019明治安田生命J1リーグ 第11節
5月12日(日)14:00キックオフ
清水エスパルス vs 川崎フロンターレ
@IAIスタジアム日本平
<放送>
DAZN/静岡放送/エフエムしみず
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