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【G大阪戦プレビュー】~聖地に集うサポーターのために~

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開幕からまさかの3連敗。前節、今季リーグ戦初のアウェイに挑んだエスパルスだったが、結果は完敗だった。

エスパルスは序盤から相手の早いプレスに自陣からボールを前に運び出すことができない。時折カウンターを見せるが、それも相手ゴールに近づくことができなかった。ようやく30分すぎから落ち着いてボールを持ち始めると、後半開始早々からチャンスが生まれる。西澤健太が3本立て続けにシュートを放つなど、ようやく得点の兆しが見え始めたところで、一瞬の隙を突かれる。71分にスルーパスから奥埜博亮に決められて先制を許すと、さらに85分には片山瑛一に追加点を決められ万事休す。開幕から2試合連続して先制ゴールを挙げていたが、前節は無得点止まり。攻守とも歯車が噛み合わなかった。

一方のG大阪は、前節名古屋と対戦。G大阪が序盤から仕掛けた。6分、ボックス左角付近からのFKのチャンス。宇佐美貴史のボールがゴール前で混戦となり、最後は三浦弦太が押し込んで先制。しかし、今度は逆に名古屋もFKからチャンスを掴む。16分、ガブリエル シャビエルのボールをボックス内から掻き出せないでいると、マテウスが拾いゴールに流し込んで同点。さらに31分、カウンターから最後はシャビエルが決めて逆転を許す。後半に入ると序盤から両チームとも決定機を作るが、ゴールを割ることができない。90分が過ぎてから、ドラマが生まれた。92分、G大阪はロングボールからパトリックが落として渡邉千真が土壇場で同点ゴール。その前の節で大阪ダービーに敗れたショックを拭い去る試合となった。

このG大阪と対戦するにあたり、エスパルスには警戒しなければいけないことが2つある。その一つは、G大阪が劇的な展開で勝ち点を手にして、勢いを持ってくることが予想されること。そしてもう一つ注意しなければいけないのは、G大阪のベンチ陣だ。特にパトリックは、大阪ダービーでは54分からの出場でシュートを4本放っており、前節は圧倒的な空中戦の強さからアシストを記録している。

対するエスパルスは76分以降の失点が4と、まだ3試合ではあるがJ1ワーストとなっている。つまり、前節もそうであったように、残り15分に失点を喫している傾向にある。それが体力的なものなのか、精神的なものなのかは分からない。それでも、得点を決めた渡邉も含めベンチに控える豪華な攻撃陣を何としてでも抑えること、そしてそれまでにあらかた勝敗が決まっているような展開に持ち込みたい。

エスパルスはこの試合に勝たなければいけない理由がある。それは、アイスタに人数こそ限定されるもののサポーターが帰ってくるからだ。「いざ、聖地へ」。エスパルスサポーターが開幕戦以来アイスタに集うことになる。残念なことに、スタンドから「声を出しての声援」「手拍手」「指笛」「ハイタッチや肩組み」「タオルマフラーを振る、 もしくは回す」などの行為はJリーグのプロトコル上、禁止されている。それでも、サポーターの心は伝わるだろう。これまでの「#新たな観戦スタイル」に、今節から「夏のアイスタ・フォトパネル企画」も実施される。エスパルスの初勝利を願うサポーターの前で恥ずかしいゲームはできない。結果を残して、サポーターを喜ばせたい。


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2020明治安田生命J1リーグ 第4節   
7月12日(日)18:00キックオフ 

清水エスパルス vs. ガンバ大阪
@IAIスタジアム日本平

<放送>
DAZN/エフエムしみず

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