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【名古屋戦プレビュー】~リーグの借りを返すと同時に、さらに勢いをつける試合に~

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7月4日、リーグの再開となったJ1第2節、ちょうどエスパルスの誕生日に戦った名古屋戦から、約1ヶ月ぶりの再戦となる。ただ、今回は中断されていたルヴァンカップの再開戦として。遡ること2月25日、いつものように試合の前日練習を終え、名古屋に向かう予定だった。その日に中止が決まった、このルヴァンカップ グループステージ第2節。

第1節はリーグ戦開幕に先駆け、エスパルスの今季の初陣。ここでエスパルスは今季始動から取り組んできた新しいサッカーを披露する、はずだった。しかし、そこは昨季の王者、川崎Fだった。10分に右サイドからのクロスをレアンドロ ダミアンにヒールで先制ゴールを決められると、23分には長谷川竜也に追加点を決められてしまう。後半にやや持ち直し、67分に右サイドで中村慶太が西村恭史とワンツーで、ゴールラインギリギリのところからクロスを上げる。すると、ここに飛び込んできたのは左サイドバックの石毛秀樹。ニアで合わせたボールはネットに吸い込まれた。それはエスパルスの目指す攻撃サッカーが垣間見られた瞬間だった。しかし、ここから川崎Fの猛攻に遭い、74分には再び長谷川に、さらに交代出場となった小林悠に83分、95分にゴールを決められて1-5と大敗。厳しい船出となった。

まだ1試合を終えただけだが、エスパルスには得失点差-4という大きな借金がある。グループステージ突破には、今節の勝利がもちろんだが、ある程度の得点も必要になってくるだろう。ここからの逆襲の一歩にしたいところだ。

一方、名古屋の第1節はホームでの鹿島戦。18分に、今季から鹿島に加入した永戸勝也のスルーパスに古巣の和泉竜司に裏を取られシュートを打たれる。これがポストに直撃し難を逃れると、逆に43分に名古屋は右サイドでフリーキックを獲得。ほぼ角度のないところだったが、マテウスが直接狙う。ボールはGKクォン スンテの頭上を超えてファーサイドのネットを揺らして先制に成功。後半は鹿島の猛攻をランゲラックが再三のファインセーブでしのいで今季公式戦初勝利を飾っている。

エスパルスはリーグ再開戦で名古屋に敗れてから勝利に見放され、最終的にはリーグ5連敗という苦しい時期が続いた。第6節・鳥栖戦でようやく初めての勝ち点を獲得すると、翌第7節・大分戦で初勝利を挙げ、さらに前節・浦和戦では先制されながら追いついてドロー。現在3戦負けなしとなっている。

逆に名古屋はエスパルスに勝利したのを皮切りに、第7節・広島戦が中止となったが、7月を4勝1分と無敗で終えることになった。8月最初の試合となった前節・柏戦で今季初黒星を喫したものの、あのエスパルスとの対戦で波に乗った感がある。

今回は過密日程の中で組まれた試合のため、チームの総合力が問われる試合になるかもしれない。それでも、ピーター クラモフスキー監督がリーグ前節の試合後に、「ここにいる選手、そしてここに来ることが出来なかった選手、全員がしっかりと良いメンタリティを持って戦ってくれている」と話したように、チームの底上げも進んでいる。今節、エスパルスはリーグの借りを返すと同時に、名古屋がそうであったように、この試合に勝利して、チームにさらに勢いをつけたいところだ。

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2020 YBCルヴァンカップ グループステージ 第2節   
8月5日(水)19:00キックオフ 

清水エスパルス vs. 名古屋グランパス
@IAIスタジアム日本平

<放送>
スカパー!

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