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【横浜FM戦プレビュー】~今節の見どころは数字だけではない~

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開幕5連敗から5戦負け無し。エスパルスは、負けないチームになってきた。

前節仙台戦は、それでも苦しい戦いだった。前半は右サイドバックに入った金井貢史からディフェンスの裏へのボールが出て、そこから金子翔太がクロスを上げチャンスを作る場面を何度も作るが得点を奪うことができない。後半は守りを固められ、なかなか決定機を作れないでいると、仙台の西村拓真にあわやGKと1対1の状況を作られそうになったが、守備陣が踏ん張ってスコアレスドロー。アウェイで勝ち点1を手にした。

今季初の無失点。さらにプラスに考えると、王手をかけていたJ1通算1,300ゴール、J1通算400勝は今節ホームで達成するチャンスを与えられたと言っても良いだろう。しかも、エスパルスは横浜FMと相性が良い。昨季チャンピオンに輝いた横浜FMは、22勝4分8敗という成績だったが、その8敗のうち2敗はエスパルスから。ちなみに、2連敗を喫したのは、他にC大阪だけだ。その横浜FM戦を振り返ると、第15節のアウェイではお互いが点を取り合うシーソーゲームとなったが、90+1分に西澤健太のゴールで激戦を制した。また第21節のホームでも、西澤のゴールを守り抜き1-0で勝利している。今節にも記録を達成する可能性も高い。

その横浜FMは前節、大分と対戦した。チアゴ マルチンスが第5節以来の復帰を果たしたほか、ポルトガルのSCマリティモから加入後初のメンバー入りとなった前田大然も先発に入った。序盤は横浜FMが攻撃に出る。31分には扇原貴宏の浮き球のパスに、その前田が抜け出してGKと1対1の場面を迎えるが、シュートはふかしてしまい枠へと飛ばすことができない。40分には連続した攻撃から、最後はベルギーのロケレンでプレーし、5月に横浜FMに加入した小池龍太がシュートを放つがゴール左に外れる。

大分が42分に左サイド香川勇気のクロスにファーで三平和司が頭で合わせると、朴一圭が何とか掻き出す。この攻撃が効果的と見るや、45分、51分にも同じような形でチャンスを与えてしまうが、相手の決定力に助けられていた。しかし、68分だった。大分、自陣から一本の縦パスで、ハーフライン手前で準備していた髙澤優也が抜け出してラストパス。田中達也に押し込まれて先制を許してしまう。横浜FMは攻撃陣を総入れ替えも、決定機を作ることはできずにそのまま0-1で試合終了。今季5敗目となった。

今節はエスパルスの記録に対して期待が高まるだけでなく、指揮官対決としても注目されることになる。昨季まで横浜FMのヘッドコーチを務めていたピーター クラモフスキー監督にとって師匠にあたるアンジェ・ポステコグルー監督と初対戦になる。そういった背景について竹内涼は、「監督はどう考えているか分からないが、勝利をプレゼントしたいという気持ちは少なからずみんなが持っていると思う」と話している。この試合に向けて、より結束力が高まることは間違いないだろう。

今節は、前回のホームゲームと同様、タイ向けプロモーションを実施し、タイ国内でも注目の一戦になる。ただ、ユニフォームの背面選手名がタイ語表記になることに変わりないが、それが今節はさらに2020Limitedユニフォームを着用することになる。

1試合にこれだけ多くの見どころが詰まっている試合もそうないだろう。大事な一戦に勝利して多くのものを手に入れよう!


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2020明治安田生命J1リーグ 第11節   
8月19日(水)19:00キックオフ 

清水エスパルス vs. 横浜F・マリノス
@IAIスタジアム日本平

<放送>
DAZN/エフエムしみず

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