NEWSニュース

【FC東京戦プレビュー】~負のループから抜け出す!~

©︎︎︎S-PULSE

エスパルスとFC東京。両者はリーグ開幕戦で激突している。後半開始直後の47分に、ティーラシン デーンダーのエスパルスのJ1ホーム通算700ゴールで先制したが、77分にディエゴ オリヴェイラに同点ゴールを決められると、80分にはアダイウトン、92分にはレアンドロに決められ逆転負け。ただ、この時の内容は、相手を凌駕していたと言っても過言ではない。ティーラシンのゴールが決まり、勝ち試合の流れだっただけに、この敗戦は痛かった。それが直接影響したとは言い切れないが、この試合を落としたエスパルスは、コロナの中断を挟んで開幕から5連敗を喫することになった。

さて前節、エスパルスは広島と対戦した。13分に森島司に直接フリーキックを決められて先制を許してしまうが、前半は内容的にはエスパルスが完全に支配していた。その良い流れのまま、後半開始からも相手陣内でプレー。49分にコーナーキックのこぼれをつないで、六平光成のクロスにジュニオール ドゥトラが合わせて同点に追いつく。しかし、この日は点の取られ方が悪かった。その同点ゴールの直後にレアンドロ ペレイラに勝ち越しゴールを許すと、飲水タイム明けにロングボール1発で裏を取られ、川辺駿に3点目を決められてしまう。だが、交代出場の後藤優介がエスパルス移籍後初ゴールを決めて息を吹き返し、後半アディショナルタイムには後藤のシュートがバーに直撃するなど、最後まで攻め続けるも、広島に逃げ切られて4連敗となってしまった。

エスパルスはこのゲームでも3バックで挑んだが、これまでとは完成度が格段に上がっていた。GKからパスをつなぐプレーも見られ、相手の早いプレスをパスでかいくぐる場面もあった。勝負には敗れてしまったが、これを続けることが大事になる。そうすれば、勝利はそう遠くないだろう。

一方のFC東京は、5連勝中のG大阪と対戦した。台風の影響はこちらにもあり、グラウンドの各所に水たまりが見られるなど、コンディションは良くなかった。そのため、両チームともロングボールを多用することになった。試合は39分に、G大阪はフリーキックのクリアボールを拾って右サイドからのクロス。アデミウソンが折り返そうとしたところ、三田啓貴の手に当たってハンドの判定となる。これを、そのアデミウソンが冷静に決めて、G大阪に先制を許してしまう。FC東京は、終盤にフリーキックのチャンスを迎えるが、レアンドロのキックは枠を捉えることができず、アディショナルタイムに矢島輝一が反転からシュートを放つも、東口順昭にセーブされて試合終了の笛。FC東京は3連勝とはならなかった。

それでもFC東京は、試合数が多いとはいえ川崎Fを追う2位をキープしている。FC東京の強さは、1-0で勝利できるところだろう。失点28はリーグで6番目に少ない数と、特別少ないわけではない。にもかかわらず、今季ウノゼロ(1-0)は6試合もある。長谷川健太監督のもと、この勝負強さは相変わらずだ。今のエスパルスは、この試合展開に持ち込まれないようにしなければいけない。

今から振り返ると、冒頭に書いた開幕戦の内容は、今季これまでの試合を象徴する試合だったと言える。1点を取ったとしても、次のゴールをなかなか決められないこと、逆に失点を喫したあと、さらに失点を積み重ねてしまうこと、そして良い内容のゲームでも勝てないこと。こうした試合は、もうたくさんだ。10月唯一の平日ゲーム。苦しいなかでも、この負のループから抜け出そう!


 エスパルス公式アプリ「S-PULSE APP」では、クラモフスキー監督とジュニオール ドゥトラ選手の試合前日コメントを公開!! 

**********

2020明治安田生命J1リーグ 第22節   
10月14日(水)19:00キックオフ

FC東京 vs. 清水エスパルス
@味の素スタジアム

<放送>
DAZN/NHK BS1

**********

ニュース一覧

あなたにオススメのニュース