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サポーターの期待が高まったなかで、ホーム開幕戦を迎えることになった。
3日に行われたルヴァンカップ グループステージの開幕戦では、広島を相手にチャンスをほとんど作らせず、後半のピンチも永井堅梧が防いで無失点に抑えることに成功した。開幕戦、しかもアウェイという難しい条件のなかで勝ち点1を獲得。また、リーグ戦で出番がなかった選手たちにもロティーナ監督の戦術が浸透していることを証明することにもなった。
今のエスパルスが公式戦2試合で周囲を驚かせているのは、改善された守備力だろう。簡単に失点しないだけでなく、相手のチャンスも激減している。それはミスが少なくなっていることももちろんだが、組織化した守備網にありそうだ。ディフェンスラインの動きは自動化され、無駄がない。リーグ前節は、流れの中で崩されることは皆無。鹿島は力づくで勝負するしかなかった。未だ進化の途中であり、今節はさらに完成度が高くなった守備が見られそうだ。
対する福岡は、2016年シーズンはJ1で戦っていたが、その頃エスパルスはJ2を舞台にしており、すれ違いとなっていた。ゆえにリーグ戦では10シーズンぶりの戦いになる。
福岡のリーグ開幕戦は、ホームで名古屋と対戦。4分にゴール前でマテウスに引っ掻き回され、そのままゴールに押し込まれて先制を許すと、前半だけでシュート7本を打たれる苦しい展開。後半の立ち上がりにもマテウスにゴールを決められて点差を広げられた。それでも、82分にオウンゴールで1点差に詰め寄るが時すでに遅し。福岡は5年ぶりのJ1は、白星スタートとはならなかった。
福岡は昨季、42試合でリーグ最少の29失点という堅い守備で勝ち上がってきた。今季は、そこに厚みを加えてJ1の舞台に乗り込んできている。まずディフェンスライン4枚のうち、3枚は助っ人外国人選手で固めている。エミル・サロモンソン、ドウグラス・グローリ、カルロス・グティエレスというスウェーデン、ブラジル、スペインという多国籍ディフェンダーが後ろを支える。
さらに、前線にはフアンマ・デルガドと、昨季までC大阪に所属しており、ロティーナ監督も特徴を掴んでいるであろうブルーノ・メンデスがいる。さらに先月加入が決まったばかり、大宮、新潟でも活躍したカウエもルヴァンカップに出場しているなど、外国籍助っ人総勢8人がポジションを争うという構図になっている。
ルヴァンカップではミスが重なり、前半で3失点するなど苦しい試合で公式戦2連敗。J1に昇格した初年度として、早めの勝利がどうしても欲しいだろう。その気持ちの強さは、警戒しなければいけない。エスパルスとしては、そこを上手くかわす戦い方が求められる。最近では、昇格してきたチームとの対戦で分が悪いという流れを止めなければいけない。
昨季のホーム初勝利は第9節までかかり、ホームは4勝にとどまった。そうならないように、今季は最初から白星で良い流れを作りたい。
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