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【仙台戦プレビュー】~リーグ再開後初戦は、勢いをつける試合に~

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いよいよリーグが再開する。5月30日に横浜FMと対戦してから約3週間半。エスパルスは、ルヴァンカップ プレーオフステージに進み、鹿島とホーム&アウェイで対戦し2戦とも1点差に泣いてプライムステージ進出を逃した。また、その3日後に行われた天皇杯2回戦福山シティFC戦では、苦しい戦いを強いられるが、後半アディショナルタイムに原輝綺のゴールで辛くも3回戦進出を達成した。その後、オフを挟んで沼津と練習試合を行うなど、この3週間半は、多くのことを経験した時間だったと言えるだろう。


そのなかで、横浜FM戦からは3バックに取り組み、日に日に形になってきていることが分かる。鹿島との2試合ではまだミスからの失点が目立ったが、天皇杯ではほぼノーミスで完封勝利。もちろんカテゴリーの差があったことは否めないが、それでも隙を与えることはなかった。そして、沼津との練習試合で光ったのがサイド攻撃だ。エスパルスは45分×2本で4得点を奪ったが、そのうち2得点はクロスからのゴールだった。また、沼津戦では前半と後半でシステムを変えるなど、システムも自在だ。この一戦に向けて準備は万端だと言えるだろう。リーグ再開後のスタートダッシュに期待が高まっている。


一方、仙台はすでに20日に試合を行っている。鹿島とのアウェイゲームに臨んだ仙台は、いきなり見せ場を作った。1分、左サイド氣田亮真のクロスにニアで西村拓真が頭で合わせる。これは沖悠哉のファインセーブで防がれてしまうが、この日の仙台には迫力があった。少ないながら確実に決定機を作り続けると、62分だった。交代で入ったばかりのアピアタウィア久が前線へルーズなボールを蹴り込むと、これを犬飼智也が対応を見誤り西村に独走を許す形となった。その西村はGKもかわして無人のゴールに蹴り込み仙台が先制。この日がリーグ戦デビューとなったGKストイシッチの活躍もあって90分まで1点を守り切ったが、90+7分という長いアディショナルタイムで力尽きた。ファン アラーノのクロスがそのままゴールに飛び込み、仙台は勝ち点2を落とすことになってしまった。


それでも、仙台はこれで4戦負け無しとなり、エスパルスが1試合少ないながら、勝ち点で並ばれてしまった。また全体の順位を見渡しても、19位大分までの勝ち点差は3しかなく、1試合で追いつかれてしまうという危機的状況だ。エスパルスは、この仙台戦から横浜FC、大分、徳島と勝ち点が近いチームとの対戦が続く、1試合も落とせない期間となる。


仙台とは今季ルヴァンカップ グループステージで2度対戦し、ともに勝利を収めている。それも、鈴木唯人のプロ初ゴール、そして福森直也、ディサロ燦シルヴァーノが移籍後初ゴールを決めるなど、その勝ち方も良い印象が残っている。ここで勢いをつけて、降格圏から一気に遠ざかりたい。


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2021 明治安田J1リーグ 第19節

6月23日(水)19:00キックオフ

ベガルタ仙台vs清水エスパルス

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