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【C大阪戦プレビュー】~笑ってシーズンを終えるために~

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泣いても笑っても、今季も残すところあと1試合になった。この1試合に、エスパルスの将来がかかっている。


前節浦和戦は難しい試合だった。8年間勝てていないという苦手の相手。それでも、序盤から相手にチャンスを作らせない堅い守備を見せ、逆に前半アディショナルタイムに鈴木唯人が惜しいチャンスを作るなど希望を見せて後半に突入。その後半も集中を切らすことなく後ろが耐えると、アディショナルタイムだった。交代直後の山原怜音がボックス内で仕掛けて横パス。中村慶太がワントラップから右足を振り抜くと、少しアウトにかかったボールがゴール左隅に吸い込まれる。エスパルスは劇的展開で熱戦を制した。


ここに来て今季初の連勝。尻上がりに調子を上げてきている。その要因の1つは守備の安定だろう。特に前節は18分に井林章の負傷交代というアクシデントもあったが、全く崩れることはなかった。それはチームとしての守備の方向性がはっきりしているからだろう。ロティーナ前監督が築き上げてきたポジショニングと、平岡宏章監督が求めるあと一歩の寄せ。それらの融合が結果と現れてきている。ここまで2試合連続無失点中だが、これが3試合連続となると残留が決まることになる。


一方のC大阪は前節がホーム最終戦。今季限りでの引退を表明している大久保嘉人にとって現役最後のホームゲームだった。6試合ぶりの先発となった大久保は最初から飛ばし、前半だけでシュート4本を放つなど、ゴールへの意欲を見せた。それでも、先制したのは名古屋。67分、柿谷曜一朗がゴール前にこぼれたボールをすくい上げると、そのままの勢いでバイシクルシュート。古巣対決で鮮やかなゴールを決めてみせた。しかし、負けられないC大阪は80分、フリーキックのこぼれ球を藤田直之がダイレクトボレーで豪快に叩き込んで同点に追いつく。さらに87分には、コーナーキックから西尾隆矢が頭で押し込んで逆転に成功。ホームに集まったサポーターとともに、大久保を勝利で送り出すことになった。


とはいえ、シーズンは終わっていないため、大久保が今節に出場する可能性はもちろんある。大久保は様々なチームを渡り歩き、J1通算476試合に出場し191得点を挙げている。そのうちエスパルスから13得点を決めているため、出場すれば警戒しなければいけない選手の一人になるだろう。


エスパルスはC大阪にホームでは4連勝中、J1では04年から負けていない。昨年のホームでは、ワンタッチパスをつないで最後はヘナト アウグストがオーバーヘッドで決めたゴールなど3-1で勝利した。19年はGK六反勇治のキックからエウシーニョがワンタッチでゴール前に転がし、北川航也が角度のないところから流しむという電光石火のカウンターが決勝点になった。こうした印象に残るゴールが多いのが特徴だ。


J1残留の条件としては、今節引き分け以上で自力での残留が決まる。たとえ敗れたとしても、他会場の結果で残留が決まる可能性もある。ただ、アイスタに集まるサポーターが観たいのは勝利のみだろう。色々なことがあった1年だが、最後は快勝で有終の美を飾りたい。


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2021 明治安田J1リーグ 第38節

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