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【札幌戦プレビュー】~今季の戦いを示す開幕戦~

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IAIスタジアム日本平で行われた2022年の新体制記者発表会見、新加入選手8人が、にこやかな表情で抱負を語っていたのが1月11日だった。そこからわずか1ヶ月ほどで、この開幕戦を迎えることになった。


振り返れば、この1ヶ月は平坦な道ではなかった。新型コロナの陽性者が出たことなどで、鹿児島キャンプの開催も一時危ぶまれた。関係者の尽力もあり、キャンプは予定通り行われたが、人数が揃わず紅白戦もできないような状態。それでも、平岡宏章監督が「1段階ではなく、2段階ギアを上げる」と、急ピッチでチームを作り上げた。三保に戻ってもさらにギアを上げ、この日に合わせてきた。


その開幕戦の相手は札幌。前回対戦となる第35節は、平岡監督にとっては初陣となった試合だった。ロティーナ前監督からバトンを引き継いだのは、試合の2日前。そこから準備も満足にできないまま、ホームゲームに臨んだ。17分にチアゴ サンタナの先制ゴールが生まれたが、23分、49分にゴールを決められて逆転を許してしまう。絶体絶命の状況となったところで、83分にユース時代の教え子である滝裕太のゴール。このゴールで、土壇場でドローに持ち込んだ。


後に平岡監督はこう言っている。「あの時、滝が点を取っていなかったら、全敗していたかもしれない。その可能性も十分にありえた」。しかし、結果的にはあの札幌戦の劇的展開がチームに勢いを付けて、最後は3連勝で残留を決めてシーズンを終えることになった。今季のスタートも、また札幌戦で勢いをつけるという意味で、大事な試合になる。


そのエスパルスの前に立ちはだかる札幌は、今季顔ぶれが少し変わった。17年から攻撃をけん引してきたチャナティップが川崎Fに移籍。それでも、名古屋からガブリエル シャビエル、そして浦和から興梠慎三を獲得した。この興梠は、エスパルスにとって天敵とも言える。17年にはハットトリックを決められるなど、ここまでエスパルスは興梠にリーグ12ゴールを奪われている。浦和時代にもタッグを組んでいたミハイロ ペトロヴィッチ監督のもと、再び輝きを取り戻すかもしれない。そこは、この試合で最も警戒しなければいけないポイントだろう。


札幌はJ1チームの中でも特異なサッカーをしてくる。それでも、エスパルスとしては昨季の終盤で確実に結果を残してきた戦う姿勢を、まずは今季も見せることだ。今季からチームキャプテンとなった権田修一も、「全員がチームのためにハードワークをするという姿勢がベース」と話しているように、ここを疎かにしてはいけない。


そして何より、ホームで戦うことができることは大きなアドバンテージとなる。「サポーターの力を借りながら、エスパルスの勝利への空気を一緒に作って戦いたい」(竹内涼)。今シーズンを占う上でも重要な試合は、勝利が必須。昨季からシーズンをまたいで4連勝を挙げ、開幕から大きく前に飛び出していく。


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2022 明治安田J1リーグ 第1節

2月19日(土)14:00キックオフ

清水エスパルスvs北海道コンサドーレ札幌

@IAIスタジアム日本平

<放送>

DAZN

テレビ静岡

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