エスパルスはここからアウェイ2連戦となる。リーグ第8節G大阪戦から、中2日で今節はルヴァンカップ グループステージ第4節の徳島戦。そこから中3日で今度はリーグ第9節鳥栖戦だ。元々の過密スケジュールに加え、長距離の移動を考えると、ここがシーズンでも最も厳しい1週間になるかもしれない。
さらに、今節に限っては精神面でもタフに戦わなければいけない。というのも、直近のG大阪戦は衝撃の結末になってしまったからだ。初の先発出場となったオ セフンが、57分に先制ゴールを決めるなど、今季ホーム初勝利への期待は高まっていたが、後半アディショナルタイムにフリーキックの流れから同点ゴールを許してしまった。今季ホーム公式戦5試合にして4度目のドロー。ホームのサポーターに勝利を届ける直前だっただけに、ショックは大きいだろう。そこから中2日で、どれだけ気持ちを切り替えられるかがカギになる。
対する徳島の直近の試合は、同じく昨季J1で戦った大分とアウェイで対戦している。前半32分には高い位置からプレスをかけてビッグチャンスを迎えるも、白井永地のシュートはGKにセーブされた。後半は序盤から両チームともに決定機を迎えるが枠に飛ばすことができず、0-0の状態が続いていたが76分だった。大分はショートコーナーからボールをつないで、下田北斗のクロスにファーから伊佐耕平が折り返して長沢駿が詰めて大分が先制。逆に、その直後に徳島がコーナーキックのチャンスを迎えるが、藤尾翔太のシュートはゴールの上に外れて、後半はこのシュートのみ。結果、今季初黒星となってしまった。
徳島はリーグ9試合を終えて、1勝7分1敗と勝ち点を積み重ねることができていない。ただ、失点数はリーグ最少の5失点となっており、ここに決定力が加われば怖いチームになるかもしれない。
前回のルヴァンカップでも対戦した際も、エスパルスは攻めあぐねた。23分に不運な形でPKを取られ、ムシャガ バケンガに先制ゴールを許すという状況の中で、なかなか決定機を作ることができない。62分に4枚替えを行い、鈴木唯人、神谷優太、白崎凌兵、立田悠悟を投入。ようやく流れをつかんで、70分だった。ゴール前でフリーキックを獲得すると、キッカーの神谷が直接沈めて同点に追いついた。だが、このまま逆転することはできず、試合は1-1で終わっている。
グループステージ突破ということを考えると、現在勝ち点5で2位のエスパルスはここで勝ち点3を獲得すれば、広島対名古屋の試合で仮に広島が引き分け以下であれば、グループ首位に躍り出ることができる。広島が勝利したとしても、2位をキープすることになり、3位の名古屋との勝ち点差を4に広げることができる。ルヴァンカップでは未だ黒星がないエスパルスは、この大事な試合に勝利して、次のリーグでのアウェイゲームに弾みをつけたい。
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