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【名古屋戦プレビュー】~ここで踏みとどまり、這い上がる~

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ここで踏みとどまらなければいけない。エスパルスは前節神戸に敗れ、現在J1リーグ最下位となっている。


前節は、17位エスパルスと18位の神戸との直接対決だった。序盤の8分に、ショートカウンターから汰木康也に決められて先制を許す難しい試合に。しかし66分に、ゴール前の混戦からチアゴ サンタナが豪快に決めて同点に追いつく。84分には右サイドの片山瑛一のクロスにサンタナが頭で合わせてネットを揺らすも、これはオフサイドの判定。幻の逆転ゴールとなったが、試合はそのまま終われば両者の立ち位置は変わらなかった。だが、後半アディショナルタイム、自陣ペナルティエリアからボールを外に出せず大迫勇也にボレーを決められ、まさかの敗戦。この結果、神戸に勝ち点で並ばれ、得失点の差で18位転落となってしまった。


リーグ2連敗。公式戦では4試合勝利がない。「問題は1つ2つではない。全ての面において我々は向上していく必要がある」とゼ リカルド監督が言うように、攻守において改善する必要がある。ただ、試合は待ってくれない。前節から中3日で今節を迎えすことになる。


その今節の相手は名古屋。リーグ第14節にホームで対戦しているが、奇しくもその試合でもアディショナルタイムに失点を喫して敗れている。22分に酒井宣福に決められ、72分にサンタナのゴールで同点に追いつくも、90+4分に交代出場の相馬勇紀に決められて勝ち点を落とした試合だ。2試合連続、そして同じ相手に、そうした失敗を繰り返してはいけない。


名古屋は6勝7分7敗で現在9位。前節は柏と対戦した。4分、高い位置でボールを奪い返してカウンター。マテウス カストロが右サイドに展開し、森下龍矢の折り返しをマテウスが押し込んだ。さらに7分には、直接フリーキックのチャンスに、キッカーはマテウス。左足で放った速く、そして大きく変化するボールは、右ポストに直撃する。序盤から名古屋が圧倒した。その後は、両チームともチャンスを作るが両GKの活躍でスコアは動かない。後半に入って、81分にはマテウス サヴィオのパスを、この日は途中出場となった細谷真大が狙うが、ランゲラックの素早い反応でコースを変える。結局、開始早々のゴールが決勝点になり、名古屋の勝利となった。


名古屋は3試合負けなし。その3試合の失点はわずかに1だ。昨季の堅い守備が戻ってきていると言えるだろう。少々のチャンスでは失点をしないGKランゲラックを中心として、相手攻撃陣がその壁を破るのは簡単ではない。


ただ、一方のエスパルスは攻撃陣が好調だ。リーグ3試合で5得点。1試合平均1点以上を挙げているため、単純計算で無失点、または最少失点に抑えることができれば、少なくとも勝ち点を獲得することができる。しかし、そうなっていないのは失点が多いからだ。その3試合の失点合計は8。つまり、平均2失点以上していることになる。まずは2試合続けて失点をしている序盤の戦いを慎重に入りたいところだ。


気温の上昇などにより、選手たちの消耗は激しくなっている。さらにこの試合は、3連戦の3試合目だ。疲労度はマックスに達していることだろう。しかし、この試合が終われば、次はまた1週間の準備期間がある。つまり、ここで全てを出し切りたい試合になる。今季公式戦で3度戦い、1分2敗と苦汁をなめさせられている相手に今度こそ勝利をして、この辛い状況から這い上がりたい。


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2022 明治安田J1リーグ 第21節

7月10日(日)18:00キックオフ

清水エスパルスvs名古屋グランパス

@豊田スタジアム

<放送>

DAZN

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