NEWSニュース

【イベントレポート】9月10日(土)湘南戦 清水桜が丘高校報道部による『ホームタウン静岡市 高校生コラボデー』取材

エスパルスは2017年より地域スポーツ振興とホームタウン活動の一環として、地域の高校生の実践的な学びの場を提供することを目的とし、静岡市内高等学校とのコラボレーション企画を実施しています。今年度は市内より参加校を広く募集し、年間を通じてアイスタでホームゲームを盛り上げていただいています。9月10日(土)の湘南戦では、多くの学校にご参加いただき、パフォーマンス披露やボランティア体験、コラボグッズ・弁当販売、ブース出展など様々な企画を行う「高校生コラボデー」を実施しました。

当日の様子を静岡市立清水桜が丘高校 報道部の皆さんがレポートにまとめてくれましたので、ぜひご覧ください!


令和4年9月10日(土)、明治安田生命J1リーグ第29節・湘南ベルマーレ戦において、高校生コラボデーが行われた。清水エスパルスと我が清水桜が丘高校とのコラボは今年で4年目、昨年からは他校も加わり、高校生がIAIスタジアム日本平を大いに盛り上げている。今年のコラボデーの様子を、清水桜が丘高校報道部の1年生記者2名がレポートする。

(清桜新聞…清水桜が丘高校報道部が週刊で発行している学校新聞)


高校生コラボグッズ ~工夫を凝らしたデザインで人気~

試合開始は18時だが、晴天の下、15時頃には多くのサポーターが集まり始め、IAIスタジアム日本平前は賑わいを見せていた。このところ調子を上げてきているエスパルス。勝利をつかみJ1残留を確実にしたい大事な一戦を前に、サポーターの気合も十分だ。スタジアム入り口では清水桜が丘高校の書道部が担当した「鼓舞激励」というウエルカムボードがやってくる観客を迎えていた。

グッズ販売ブースでは、静岡商業高校と静岡城北高校のコラボグッズが置かれ、多くの人が興味深く足を止めていた。

静岡商業高校は校訓「剛健進取」を表すホワイトラインに、制服姿のパルちゃん・ピカルちゃんがデザインされたトートバッグとフェイスタオルを販売していた。エスパルスと高校とのコラボだということが一目でわかるデザインで、お客さんは「可愛い」「記念になる」と手に取っていた。

静岡城北高校は、城北高校の校章、学校のイメージカラーに、エスパルスの今シーズンユニホームの柄がデザインされた、アクリルキーホルダーとマルチストラップを販売していた。商品を宣伝していた生徒は「日常生活で使えるものを作りたかった。自分たちが考えたものが実際に商品化されて嬉しい」と笑顔で語ってくれた。マルチストラップは、長さの調節が可能になっており、様々な用途に使えるよう留め具が両サイドにつけてあって、実用性のある作りになっていた。


「勝ちロコ・SMILE丼」 ~授業の成果 250食が完売~

スタジアム内のバックスタンド販売ブースでは、清水桜が丘高校の商業科の生徒が考案したコラボ弁当が販売された。エスパルスの「勝ちロコ」にちなんだ勝ちロコモコ丼で、今年は「SMILE丼」と名付けられた。このコラボ弁当は、清水と湘南の特産物が入っていて、ボリュームも満点。2年商業科の「広告と販売促進」の授業で、地元企業の方々からのアドバイスを受けながら、開発したお弁当だ。販売していた商業科の生徒は、「今回のコラボで、お弁当を考えて売る大変さと、お客さんとのコミュニケーションの大切さを学びました。どうしたらお弁当を買ってくれるのか考えながらスタジアム内を歩き、呼び込みました。」と話してくれた。

コラボ弁当を購入した人の中には、商業科の生徒が出演したラジオを聴いて購入してくれた方や、高校生が企画販売するという珍しさから興味を持って購入してくれた方がいた。また、桜が丘高校にちなんで、桜色のポップコーンも販売されていた。ポップコーンは、とても色鮮やかで見た目も可愛く、小さいお子さんに大人気だった。エスパルスサポーターだけでなく、ベルマーレサポーターの方々にも購入していただけた。

スタジアム内だったため、販売を始めた15時頃は、まだお客さんも少なかったが、試合開始が近づくにつれて客足も増え、生徒たちの積極的な呼びかけもあって、用意していた250食が全て完売した。

私たちもスタジアムの観客席でこのコラボ弁当を食べた。蓋を開けた瞬間、食欲をそそるいい匂いがしてきた。見た目も彩り良く、様々なおかずが入っており、ボリューム満点で、とても美味しいお弁当だった。


静岡城北高校、東海大学付属静岡翔洋高校 ~SDGsの取り組み~

メインスタンド前の坂を登った先にあるイベントスペースに向かうと、様々な企業や団体に混じって、静岡城北高校と東海大学付属静岡翔洋高校のブースが並んでいた。

静岡城北高校の展示スペースでは、SDGsに関する展示をしており、SDGsの12番「つくる責任つかう責任」から、特に「食品ロス」について取り上げていた。生徒が考案したフードロスレシピが模造紙にまとめられていて、人気投票も行われており、家族連れが興味深く眺めている姿が印象的だった。

東海大学付属静岡翔洋高校は、難民の子供たちに送るための服を集めていた。翔洋高校の1年生が難民の子供たちについて学び、「安全・安心な生活を難民の子どもたちが送れるように、生活に必要な服を届けたい」という思いで今回の活動を行っているそうだ。HPの告知によって今回の活動を知って、子供服のつまったたくさんの紙袋を持ってきてくれた方もいた。また、地元企業と翔洋高校が開発した「静岡産茶葉を使ったグリンティー」も配布していた。


清水桜が丘吹奏楽部 ~熱気あふれる演奏~

試合が始まる前、清水桜が丘高校吹奏楽部が場外イベントスペースで演奏を披露した。

エスパルスの応援歌である「雷神」、清水桜が丘のサッカーを象徴する「清桜サンバ」が披露され、試合前のサポーターの気分を盛り上げていた。続いて披露された「ディープパープルメドレー」では、サングラス姿の部員がクールで、とてもかっこいい演奏だった。部員たちの熱気が多くの観客を魅了して、イベントスペースは観客でぎっしりだった。

吹奏楽部は、試合開始時の選手入場の際にも「雷神」をピッチで生演奏した。満員のスタジアムの雰囲気に負けない素晴らしい演奏で、試合前の選手やサポーターにエールを送っていた。


静岡商業高校、常葉大学附属橘高校 ~華やかなチアリーディング~

場外イベントスペースでは、清水桜が丘高校の吹奏楽部に続いて静岡商業高校チアリーディング部と常葉大附属橘高校のチアリーダー部が演技を披露した。音楽に合わせ、笑顔で息の合ったキレのある演技で、集まった観客を魅了していた。またハーフタイムでも、エスパルスのチアチーム、オレンジウェーブとダンスショーを行った。高校生を交えての華やかなチアリーディングは、サポーターの目を楽しませ、スタジアムを大いに盛り上げていた。


教えて先輩 ~エスパルス広報部高木さんにインタビュー~ 

今回の「高校生コラボデー」について、エスパルスで広報を担当している高木純平さんにお話を伺った。高木さんは、桜が丘高校の前身清水商業高校の出身で高校時代は新聞部で部長を務めており、私たちの大先輩だ。試合前でお忙しい中、時間を割いていただいた。高木さんによると、入場者数制限は緩和されてきたものの、新型コロナウイルスの影響はいまだ大きいそうだ。そんな中での高校生とのコラボデーについて、「一番の目的は『地域密着』。地域との繋がりを大切にしていきたい」と語ってくれた。これからも様々な活動を通して地域との繋がりを深めていきたいという。今後の高校生とのコラボについては、今回のようなコラボデーだけでなく、学校内での交流や職業体験などを活用した交流もしていけたら良いと考えているそうだ。また、「高校生というのは進学をするのか、就職をするのかの分かれ道であり、職業について考える必要がある時期。サッカーの試合も、サッカー選手だけで成り立つのではなく、たくさんの人、たくさんの業種の人がいて成り立っている。試合を見ることでこんな職業もあると知ることができることも試合の楽しみの一つだと思う」と語ってくださった。最後に、試合後に監督が記者会見を行う席で高木さんと写真を撮らせていただいた。普通は座ることができない特別な場所での撮影に緊張してしまったが、素晴らしい記念になった。

年々形を変えながら、進化していくエスパルスとのコラボデー。来年はどのようなコラボになるのかとても楽しみだ。私たち高校生も地元エスパルスとともに、地域を盛り上げていきたい。


取材を終えて

今回の取材を通してエスパルスは地域と深いつながりがあることが分かった。これからも清水を盛り上げてくれる、様々なコラボが楽しみ。(小田)


今回の取材を通し、エスパルスは清水の方々と協力し地元の活性化に取り組んでいることが分かった。今回のように高校生とコラボをし、地元をさらに盛り上げてほしいと思った。(青嶋)


ニュース一覧

more

あなたにオススメのニュース