【川崎F戦プレビュー】～勝って、リーグ戦への勢いにする～

2023/3/8

試合

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ルヴァンカップの開幕戦。エスパルスは今季J2へ戦いの場を移したが、磐田とともにJ1チームに混じってタイトルを争うことになる。

リーグ戦では、ここまで3戦3分。なかなかリズムに乗ることができていない。前節の長崎戦も、前半に先制点を喫する苦しい展開になった。後半から白崎凌兵、岸本武流を投入して相手を押し込む状況を作ったが、ゴールを奪うことができないまま試合は90分を経過。だが、94分だった。山原怜音が前線にボールを入れると、ディサロ燦シルヴァーノがワントラップから反転しボレー。これがゴール右隅に決まって同点に追いついた。試合はこのまま終了したが、「こういうのがきっかけで点が入ってくる」と神谷優太が言うように、この1点がチームをどれだけ変えるかに注目だ。

「チームはリーグで勝てていない状況で、このルヴァンカップで勝って、それが勢いになってリーグ戦で勝てるのがベストだと思う」（神谷）

勢いを本物にするための戦いが、この試合になる。

「ルヴァンカップにおけるU-21選手の先発出場義務ルール」が今季は適用されているが、エスパルスからは菊地脩太がAFC U20アジアカップウズベキスタン2023に選出されているため、例外措置として出場義務はない。ただ、ルヴァンカップは若手の登竜門としての側面もあるため、若手選手が多く起用されることも予想される。エスパルスに今季加入した若手選手がどれだけ出場するかも楽しみだ。

一方、川崎Fはここまでリーグ戦は1勝1分1敗と、思うように勝ち星を重ねられないでいる。前節湘南戦も、64分に簡単にサイドを破られて先制を許してしまう。ただ、81分には自陣から丁寧につなぐ川崎Fらしい攻撃から、最後は今季加入の瀬川祐輔が古巣相手に移籍後初ゴールを決めて同点に追いついた。

エスパルスにとって川崎Fは苦手にしている相手だ。2015年の5月のリーグ戦で5-2と点の取り合いを制して勝利して以来、公式戦16戦勝利がない。直近の試合では、昨年のJ1第32節で対戦し、一時逆転でリードを奪いながら、連続失点を喫して勝利を逃している。

今年も簡単な試合にはならないだろう。それでも、

「チャレンジ精神を忘れずにやっていかなければいけない。J1のチームが相手だが、これで自分たちが主導権を握って、ボールを動かして勝てば『エスパルスは強い』となると思う」

と神谷が言えば、白崎も、

「相手がJ1だからどうこうというのもないし、そもそも、そこ（J1）に戻って、自分たちがまた上を目指すためにやっている」

と話している。今年はカテゴリーが違うとはいえ、それが言い訳にはならない。いずれ倒さなければいけない相手に対して、ここで勝って苦手意識をなくしておきたい。

その選手たちを後押しするイベントが今季から始まる。今季初のアイスタでのナイトゲームとなる今節は、選手紹介時、試合後の王者の旗の2回、ペンライトやスマホを光らせるLARANJA GARAXIA（光の演出）が行われる予定だ。選手とサポーターが一体になって戦いたい。

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2023 ＪリーグYBCルヴァンカップグループステージ Bグループ第1節