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【甲府戦プレビュー】~下を向く時間はない~

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厳しい現実が突きつけられている。エスパルスはリーグ6試合を終えて5分1敗。その1つの黒星は前節、群馬に付けられたものだ。


試合は25分にフリーキックから畑尾大翔に決められ先制点を喫してしまうも、直後の29分に追いつく。左サイド山原怜音のシュートをGKが弾いたところをディサロ燦シルヴァーノが押し込んだ。これで一気に流れを作りたいところだったが、その3分後にカウンターから佐藤亮に決められ勝ち越しを許す。さらに53分にもゴールを奪われ1-3。終了間際にベンジャミン コロリがヘディングで狙うも、GKのファインセーブでゴールならず、エスパルスは今季リーグ初黒星となった。


「我々が積み上げてきたレベルに達していない」


とゼ リカルド監督は試合後に語っているように、内容としても厳しい試合だった。特にフリーキックやカウンターなど、警戒していたところで失点を重ねてしまったことが大きい。ただ、


「サッカーの良いところは、すぐに次の試合があるということ。下を向く時間がない」


とホナウドが言うように、前節から中2日。すぐに切り替えて戦わなければいけない。


今節の相手甲府は、昨季の天皇杯覇者として臨んだFUJIFILM SUPER CUPで横浜FMに惜敗し、続くJ2リーグ開幕戦の山形戦でも黒星を喫したが、そこから5戦負けなし。特に、ここ3試合は3連勝と調子を上げている。その前節は水戸と対戦した。


試合は点の取り合いになった。32分、センターライン中央からのフリーキックを縦、縦とパスをつながれ小原基樹に先制点を許してしまう。しかし、直後の39分にセンターバックの持ち上がりを阻止してボールを奪うと、ピーター ウタカがカウンターを仕掛ける。そこからパスを受けた松本凪生がミドルシュートを突き刺して同点。後半の立ち上がり47分には、ウタカが右サイドから抜け出してラストパス。ディフェンスにクリアされるも、三平和司が押し込んで逆転に成功する。48分には、前線でボールを受けたウタカが難なく決めて3点目。77分に寺沼星文のゴールで1点返されるが、後半アディショナルタイムにカウンターからウタカが抜け出して4点目を決めて突き放した。


甲府は粘り強い守備からのカウンターを得意としており、何より前線にはウタカという強烈な個を持った選手がいる。ウタカは2015年にエスパルスに在籍してから日本のチームを渡り歩くようになったが、今季までJ1通算45得点、J2通算69得点を挙げており、39歳になった今でも得点を取り続けている。今季甲府に移籍し、前節が初ゴール、そして2点目、と勢いをつけて今節に臨むことになる。前節のエスパルスはカウンターから失点しているため、攻撃時のリスク管理はより慎重に行わなければいけない。また攻撃も最後までやりきることが求められる。


そして何より、敵将は篠田善之監督だ。2018年にコーチとしてエスパルスに加わり、2019年途中からは監督としてチームをJ1残留に導いた。その後もコーチ、ヘッドコーチとしてチームに携わり、今季から甲府の監督となっている。エスパルスを熟知しているという点も注意が必要になる。


富士山ダービーとなる今節。再び熱い戦いが予想されるが、その緊張感の中で勝利を奪いたい。


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2023 明治安田生命J2リーグ 第7節

4月1日(土)13:00キックオフ

清水エスパルスvsヴァンフォーレ甲府

@JIT リサイクルインク スタジアム

<放送>

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