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最終節で全てが決まる。
「残留争いとか消化試合となっているのと、この試合に勝てば昇格できるんだという試合を迎えられるのは全く違うし、幸せなことだと思う。選手たちも勝つためにみんな日々厳しいトレーニングとか自分を律してやっている」
と秋葉忠宏監督が話すように、これまでの「負ければ降格」「引き分け以上で残留」などといったネガティブな話ではない。J1自動昇格のために、ただ勝利するだけというわかりやすい試合になった。
前節エスパルスはホーム最終節の大宮戦だった。試合前にJリーグ通算100試合出場のセレモニーで家族から花束を受け取るなど、モチベーションが高まっていたチアゴ サンタナが開始早々に貴重な先制点をもたらす。クロスのこぼれ球を左足で突き刺しチームに勢いをつけた。前半アディショナルタイムにはカルリーニョス ジュニオが追加点。後半には岸本武流が交代直後に決定的な3点目を決めると、そのアシストをした乾貴士が今度は自ら決めて4点目。ホーム最終節を最高の形で終え、決戦の地、水戸に向かうことになる。
前節、水戸はアウェイで磐田と戦った。エスパルスと勝ち点1差で追う磐田には勝利が求められる中で、水戸は早々に失点を喫してしまう。15分、鈴木雄斗のクロスに山田大記が頭で合わせてネットに流し込む。それでも水戸は、22分に右サイドのスローインからパスをつないで、右サイドを抜け出した武田英寿のクロスに安藤瑞季が滑り込むがわずかに届かない。ようやく勢いが出てきたところで、中盤で1本のパスをカットされてカウンター。最後は上原力也にミドルシュートを叩き込まれて追加点を許す。さらに前半終了間際には鈴木のクロスにドゥドゥが合わせて3点目。
後半開始早々にも失点を重ね、もう後が無くなった水戸は試合終盤に反撃する。77分、武田の左コーナーキックから松田佳大が強烈なヘディングシュートを放つが、これはGKの正面。79分には鵜木郁哉の強烈なミドルシュートが枠に飛ぶがGKにセーブされ、そこで得たコーナーキックは寺沼星文が競り勝つも再びGKの正面に終わった。1点を返せないまま、90+1分に金子翔太のスルーパスからファビアン ゴンザレスに押し込まれて5点目。水戸は要所の時間帯に失点を喫して大敗となった。
水戸は前節磐田戦に臨んだ18人の平均年齢が23.67歳と、エスパルスの29.11歳と比べると5.5歳もの差がある。その若さで磐田戦の終盤に見せたように、一度きっかけを作ると勢いを見せることもある。最後まで集中し、こうした隙を見せないようにすることが求められるだろう。
ただ何よりエスパルスの今季の集大成としての試合を見せたいところだ。勝たなければいけないのはもちろんだが、それだけに留まらず、エスパルスの誇る攻撃力を見せつけ圧倒すること。このサッカーで来季J1に乗り込むんだという姿勢をサポーターに見せたい。
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2023 明治安田生命J2リーグ 第42節
11月12日(日)13:00キックオフ
清水エスパルスvs水戸ホーリーホック
<放送>
DAZN
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