指導をする上で、コーチたちの基本的な心構え、合言葉があります。それが「Players First(プレーヤーズファースト)」といったフレーズです。
この言葉は、JFA(日本サッカー協会)が提唱しているものであり、サッカー環境に関わるすべての人や物事を、子どもたちにとって何が一番良いのか、といった観点で考えましょう、といったことが趣旨となっています。
子どもたちが楽しくサッカーをする上では大小様々な壁や困難が現れます。壁を乗り越えれば子どもは成長します。成長しながら困難を乗り越えます。
その時に、コーチは代わりにやってあげたほうがいいのか?手伝ったほうがいいのか?見守ったほうがいいのか?どれくらいサポートすればいいのか?
それこそケースバイケース、子どもの状況によって手立ての方法は千差万別です。非常に判断が難しく、そしてそれが良かったのかどうかもやはり難しい。悩ましいですね。
もう1つ、大切にしている言葉があります。元日本代表の監督であり、日本のサッカーに多大なる影響を与えたイビチャ・オシム氏の言葉です。
「今日の結果ではなく、明日子どもがどんなプレーをするかを楽しみに指導すること」
この言葉、改めて噛み締めると、先の「Players First(プレーヤーズファースト)」と重なります。現時点でどうこうではなく、将来の子どもたちのプレーに期待して、ワクワクして指導することの大切さを謳った言葉です。明日の子どものプレー、すなわち未来の子どもの姿にとって何が一番良いのか十分に考え、楽しみに指導をしたいと思います。
春の到来にウキウキして、なんだか理屈っぽくなりましたが、子どもたちと思い切りサッカーを楽しみます!
今年度もどうぞよろしくお願いします。