MATCH REVIEW
国立での屈辱の完封負けから中2日、エスパルスは柏の本拠地に乗り込んだ。
ゴールデンウイーク3連戦の最終戦、秋葉忠宏監督は前節の名古屋戦からスタメン5人を変更。怪我明けの蓮川壮大が復帰し、羽田健人、中原輝、矢島慎也、アフメド アフメドフも久しぶりに先発に名を連ねた。システムは4試合ぶりに3-4-2-1を採用している。
対する柏は今季より指揮を執るリカルド ロドリゲス監督の下で、開幕から安定した戦いを続けている。リーグトップのボール支配率を誇り、素早いパスワークから相手ゴールに迫っていく。6節からは8試合連続で負けがなく、前試合も名古屋に2-1で競り勝っている。
そんな難敵相手にエスパルスは、慎重に試合に入った前節とは異なり、立ち上がりからアグレッシブな姿勢を示した…
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試合後監督コメント
秋葉忠宏監督
冷たい雨の中、選手たちは心を震わす、熱くなる素晴らしいゲームをしてくれたと思っている。非常によく戦い、最後の最後までゴールをこじ開けようと本当に魂が震えるような素晴らしいゲームだった。だからこそ何とかゴールをこじ開けるところまで持っていく術を監督として授けられるように、こういうゲームで勝点1、勝点3が取れるように、選手たちに報いるだけのものをもっともっと僕自身がやらなければいけない。
我々はフットボールをしているつもりだったが、少しどうなのかと思うことがたくさんあった。あれがファウルと言われれば全部ファウルになってしまうし、僕らは柏へフットボールをしに来たにもかかわらず、残念ながらフットボールのゲームではないようなことがたくさんあった。こういうことがあると日本のフットボールのレベルが上がっていかない。やはり観に来た方がもっともっとフットボールを観たくなるようなものをレフェリー含めて全員で上げていかないと、ワールドカップで優勝する、Jリーグのレベルを上げていくことにならない。そこはレフェリーの方ともたくさんコミュニケーションを取りながらやっていきたい。その中でこういう判定があろうとも跳ね返せる、こういう状況でも同点にする、勝点3を取る、そういうタフで強くて魅力のある魂を震わすようなクラブ、チーム、選手になれるようにまた必死になってやっていきたい。
――ゴール前の質の差が出たと感じるか。
向こうもボールは持っていたがたった1本だけだったので、そこに対して我々は何回かあったチャンスを仕留めきれなかった。やはり無得点では勝点3は転がってこないので、そこは自分たちにフォーカスしてゴールを奪うことに注力しながら、いつも言っているようにどう失点せず、どうゴールをこじ開けるかだと思っている。最後のところは気持ちだけではダメだし、アイデアや判断力、冷静さみたいなもの。全く崩せていないのであればもっといろいろなことをしないといけないと思うが、我々には選手交代を含めていろいろな武器がある。タンキであればセットプレーやクロスからああやって際どいチャンスになるし、(乾)貴士や(北川)航也、(松崎)快が入れば下から崩せる。ありとあらゆる手を使いながら無得点では勝点3が転がってこない。3点、4点、5点と取れるようにトレーニングからやっていきたい。
――やっている方向性は間違っていないと自信を持っているか。
すごく自信を持っているし、選手の頑張り、気持ちのこもったプレー、攻守においてボールを奪いに行く、ゴールに向かう姿勢、何が何でもゴールをこじ開ける、どんどんボールを欲しがって何とか崩しに行こうという姿勢は称賛に値するプレーだった。こういうゲーム、プレーを続けていって、より強く魅力的でタフなチーム、選手になれるようにやっていきたい。
――ファーストプレスの評価。
最初は上手くハマっている時間もあれば、途中から少しずらされてきたりもした中で、ピッチの外からと中からでいろいろな修正をかけた。2トップ気味に(矢島)慎也を出しながらプレッシングがハマる時間もあったので、お互いがやり合う、我々がこういう守備をすればレイソルさんもこういう攻撃をしてくるといった頭脳戦であり、戦術・戦略的にも非常に面白かった。さらにその上で我々が後半また走力のある選手を送り込むことで良い守備ができる、アタックに対してもゴールに迫るという、狙いに近いゲームができた。あとはこれを45分と言わず90分続け、ゴールをこじ開けられるようにやっていきたい。
――タンキ選手を投入してロングボールが増えた時間帯について。
しっかりと交代の意図を汲み取ったのは素晴らしいし、我々には特徴の違う選手がいるので、攻め手を理解してやってくれるというところは選手のインテリジェンスが出た。引き続きやりながら、あとは点を取れるように、実際にタンキはゴールネットを揺らしてくれたので素晴らしかった。
試合後選手コメント
北爪健吾選手
結果が振るわなかったところは力不足というか、チャンスは少なからずあったし、こういうゲームをモノにしていかないといけない。相手は引き分けが多く、負けが少ない戦い方をされてしまったかなと。勝点を積み上げているチームというだけの印象はあったので、そういう少しの差を埋めるべくまた取り組んでいかなければいけない。
ペナルティエリア内に侵入していく回数が多かったが…
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矢島慎也選手
前線からの守備の手応えはマリノス戦の時よりはあるが、及第点ではないと思う。意図的にハメることができたというよりは相手のミスで、自分たちは超攻撃的にというのを謳っていることを考えたら、意図的にハメに行ったときはボールを取る位置があまり高くなかった。相手のボランチのミスを誘発していると言えば誘発しているとも言えるし、マリノス戦の時よりは前重心ではあったと思うが、自分の役割は…
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ドウグラスタンキ選手
勝点を得て帰れないのは非常に残念だが、私の特徴に関しては監督、コーチングスタッフはよく分かっていて、自分のストロングポイントをピッチ上で出せたことは嬉しい。加入当初からチームに貢献することが第一と思っていて、なかなか結果が出ていない中で今日はネットを揺らすことができた。
ゴールが取り消されたシーンは…
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