MATCH REVIEW
前節は柏に敗れ、今季3度目の2連敗を喫したエスパルスが、4試合ぶりに聖地アイスタに戻ってきた。ホームに迎えたのは町田だ。
2年前にJ2でしのぎを削ったチームである。当時は1勝1敗の五分に終わった相手とのJ1初対戦は、嫌な流れを食い止めるためにも勝利こそが求められる一戦となった。
エスパルスは前節からスタメンを4人変更。最終ラインには高木践が7試合ぶりに先発に名を連ね、北川航也、乾貴士、松崎快の前線トリオもスタメン復帰を果たした。システムは前節と同じ3-4-2-1を踏襲。同じ形を採用する町田とのミラーゲームに臨んだ。
清水と同じく2連敗中の町田だが、その強みは前線の強さと高さを生かしたシンプルなロングフィード攻撃と、ロングスローも含めたリスタートにある。カギを握るのはオ セフンだ。2023年までエスパルスに在籍した韓国出身の長身ストライカーに仕事をさせないことが、この試合の重要なテーマだった。
予想通りに町田は…
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試合後監督コメント
秋葉忠宏監督
4試合ぶりに我々の聖地アイスタに帰ってきて、約16,800人の我々とともに戦ってくれるサポーターファミリーの声援が、2度先行される苦しい状態でもしっかりと追いつき、最後の最後まで逆転ゴールを狙ってゴールへ迫る、そういう雰囲気を作ってくれて非常に感謝している。
だからこそ、2失点とも少しもったいなかったと思う。オーガナイズしているときにはキーパーもどこに蹴るかというところでちょっと時間をかけたり、キックオフからそのままの失点だとか、防ぐことが十分できたなという失点だった。フットボールは人間がやっているスポーツですからミスはつきものだが何とか1失点で抑えられるようにしたい。やはり2失点してしまうとゲームは難しくなると思う。やはり、ゼロで抑えることにこだわりながらも、最低でも1失点で収められるようにしたい。
攻撃的な姿勢でしっかりとボールゲームをしながらゴール迫り続ける、今回2点でしたけど、我々であれば3点、4点、5点と取れる能力はあると思っている。実際、落ち着いてコントロールしてシュート打てていないシーンもあったし、シュートを打つことは全く問題ないが中がフリーに見えたシーンもあったし、決め切れるようなシーンが幾度となくあった。そういうところをしっかり決め切れる、より多くのゴールが見せられるように引き続きやっていきたいと思う。
ただ、言ったようにあのように超攻撃的で獰猛な姿勢、ボックス内に何度も人とボールが入っていって際どいシーンを作ることは本来我々が目指しているものだし、このスタジアムの空気がそういう姿勢にさせてくれる。清水エスパルスを愛する全ての方とともに、勝点が積み上がっていくよう、もっと多くのゴール、勝利が勝ち取れるように、全員でまたやっていきたい。
―――今週、クロス対応の守備を確認していたそうだが結果的にはクロスからの失点。改善のポイントは。
一つ目は完全にマークに付き切れていなかったが、むしろゴールキックからのオーガナイズのところでボールの動かし方の方が問題だと思っている。二つ目の方はロングボールの折り返しのところで3バックが広がり過ぎていた。(ミッチェル)デュークところに人がいなかったりと、もうその時点で少しおかしくなっていたので、キックオフのところの体制や、そこに対するファーストディエンターからのスライドを含めてもう一度確認したい。最後のところはクリアでコーナーに逃げれば問題なかった。少しボールが速かったとか、同点に追いついたからこそ何とか攻撃に芽が残るようにクリアしたかったのだとは思うが、そこはしっかりとしたたかに割り切ってコーナーに逃げる対応をすればよかったと思う。だが、それ以外は本当にクロスやロングボールの対応含め、とくに後半は押し込まれることなく、長いボールに対してもクロスに対してもよく弾けていた。だからこそクロス対応のマークというよりも、そこに至るまでのオーガナイズのところで我々が意図していない奪われ方だとか、ボールの動かし方をしてしまったという方が大きいと思うので、そこはまたしっかりと映像を見せながら、しっかり緻密にやっていきたい。
―――(ドウグラス)タンキ選手が前節の悔しい思いを振り切ってしっかりとネットを揺らしゴールと認定された。
今日のブラジルデーで、タンキのみならず(マテウス)ブエノも、カピシャーバは足が痙攣を起こすまでやり切ってくれる非常に頼もしい助っ人ブラジル人だと思っている。特に彼の強みであるクロスに飛び込んでいく姿勢、相手を完全に右手で押さえながらのシュートであり、非常に価値が高い。日本人にはないパワー、やはり助っ人だと思わせてくれる素晴らしい能力、特徴、ストロングポイントを3人とも持っている。これからもどんどんそれらを発揮してチームに還元してもらい、たくさんのゴール、たくさんの勝利をチーム届けてほしい。
―――前半と比較して後半立ち上がりの時間帯、前への姿勢が出ていたがハーフタイムの指示は。
まずは長いボールに対してもう少しラインコントロールしながらズルズル下がらずにラインを止めた方が、後ろに落とされたボールの方が我々の方が速くてキーパーまで返せる。ズルズル下がってしまうとヘディングの競り合いになってしまうので、そうならないようコントロールして高位置でキープしようと。
あとはセカンドボールをしっかり拾って、ライン間にかなり距離がでてきていたので、(松崎)快や(乾)貴士を見つけながら、なおかつ斜めにボールが入るとかなりチャンスがあるという話をした。蓮川、(高木)践、ジェラだと上にも地上戦の背後にも強いので、守備が安定したと思う。前半からかなりボールは動いていたので、あとは冷静にしっかりとシャドーを見つけながらとか、ボランチ経由しながらとか、ウイングバック使いながら剥がしていこうと話をした。思っているより相手に隙があるという話をした中、しっかりと見つけ出してくれた。斜めからボックス内にボールを入れて潜っていくとか、特に右サイドから斜めにボールが入り始め、効果的だったと思うし、最後のクロスも左から斜めにキーパーとディフェンスの間にボールを入れる、ああいうシチュエーションを多く作ろうと話したので、そういった意味で非常に狙い通りの攻撃をしてくれたと思っている。
試合後選手コメント
ドウグラスタンキ選手
今シーズン初ゴールを決められて本当に嬉しかった。勝てればなお良かったが、切り替えて次のゲームに向かって準備をしたいし、これまでやってきたことを継続して取り組んでいきたい。
ゴールシーンは、カピシャーバ選手が素晴らしいクロスを上げてくれ、自分が相手の前に出てインターセプトできて、頭で決めることができた。
ブラジルデーでブラジル人選手からのアシストでゴールというのは本当に嬉しいこと。ただ、そればかりを考えていてもいけないと思うし、引き続き良い準備をして次のゲームに頭を切り替えて…
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北川航也選手
今季チームとしてPK獲得が多いのは相手を押し込めているからだと思うし、ボックス内に入る回数と人数が多いからだと思うので、偶然ではないと思うし、ここまで獲得できていることを考えれば、必然と言えると思う。そういった攻撃的な姿勢は引き続きチームとしてやり続けていきたい。
どんなゴールでも点が取れるのは嬉しいし、入って良かったと思うが、正直大変ではある。いろいろな蹴り方をしたり、間合いの取り方をしたり、PKも奥が深いというのをこの歳になって…
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中原輝選手
途中出場した時は1−2の状態だったので、まずは同点、そして勝ちに行く、点を取りに行くというタスクはあった。同点に追いついて以降の時間帯は、もう1点取りに行くという姿勢はみんなあった。ただ、相手も勝ちに来ていたので、危ない時間帯はみんなで守るという意思統一はできていたのかなと思う。
(後半、自身も含め右サイドから攻め込む形が何度か作れていたが)チームとして負けなかったのはポジティブだが、個人としてゴールやアシストという結果を残せていない以上、満足感はない。
いろいろあった試合だったと思うが…
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山原怜音選手
僕が途中出場する時にやるべきことは攻撃を活性化することだと思っていたし、そういう指示も受けて送り出されたので、そこだけは全うしようと思っていた。ただ、結果に結びつけてこそのプロだと思っているので、試合を勝たせてヒーローになるところまでできたらベストだった。まだまだそこを意識して取り組んでいかなければいけないと思う。
(J通算100試合出場を達成して)僕の2倍、3倍以上の数字を残している偉大な先輩方もいるので、まだまだ何てことない数字だと思っている。たかだが100試合。でも…
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