昨季あたりから、西部洋平がはっきりと日本代表入りを意識した発言をするようになった。もちろん、それ以前から目標は代表入りであることは言っていた。だがそれはどこか現実味を帯びた明確な目標というよりも、希望や夢に近かった。それがエスパルスでゴールマウスを守り、シーズンを通して活躍を見せ、安定感を増したころから代表入りが実現可能な目標になっていた。
山本海人や武田洋平は下の年代の代表に選ばれ、若い頃から日の丸の経験がある。それを素直に「うらやましい」と西部は認める。高校からゴールキーパーをはじめ、年代的にもU-20や五輪などのビッグコンペティションの狭間世代。代表におよびがかかるチャンスは彼にはなかった。ドイツワールドカップ後から西部の代表入りを待望する周囲の声が大きくなるが、オシム監督がフル代表に就任しても、なかなか呼ばれなかった。
4月15日対川崎戦。岡崎のJリーグ初ゴールでリードを奪ったエスパルスだったが、これまで安定したセービングでチームを支え続けてきた西部の痛恨のトラップミスから失点。その直後に逆転され、西部にとってはシーズンワーストとも言うべき試合となってしまった。奇しくも人生初の代表候補入りを聞かされたのは、その試合の直後だった。
「複雑だった」という西部。本来ならば待ち望んだ代表入りも、たった1回のミスが喜びを半減どころか打ち消してしまった。ゴールキーパーというポジションで生きる宿命とはいえあまりにも酷なタイミングだった。
19日代表合宿から帰ってきた西部は三保での全体練習を終えると、居残りでバックパスのトラップ練習を始めた。ゴールマウスの最後の砦となる身としての責任感と自覚がひしひしと伝わってきた。候補合宿でさまざまな刺激を受けて帰ってきたはず。年々飛躍的成長を続ける彼が、今季どんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ。今回対戦する鹿島は西部がエスパルスに来る前にレンタルされていたチーム。1試合もチャンスを与えられず、悔しい思いをしたあの頃の西部はもういない。2度と同じミスも繰り返さない覚悟で挑む鹿島戦は西部にとって新たな一歩を踏み出すための雪辱戦となる。
山本海人や武田洋平は下の年代の代表に選ばれ、若い頃から日の丸の経験がある。それを素直に「うらやましい」と西部は認める。高校からゴールキーパーをはじめ、年代的にもU-20や五輪などのビッグコンペティションの狭間世代。代表におよびがかかるチャンスは彼にはなかった。ドイツワールドカップ後から西部の代表入りを待望する周囲の声が大きくなるが、オシム監督がフル代表に就任しても、なかなか呼ばれなかった。
4月15日対川崎戦。岡崎のJリーグ初ゴールでリードを奪ったエスパルスだったが、これまで安定したセービングでチームを支え続けてきた西部の痛恨のトラップミスから失点。その直後に逆転され、西部にとってはシーズンワーストとも言うべき試合となってしまった。奇しくも人生初の代表候補入りを聞かされたのは、その試合の直後だった。
「複雑だった」という西部。本来ならば待ち望んだ代表入りも、たった1回のミスが喜びを半減どころか打ち消してしまった。ゴールキーパーというポジションで生きる宿命とはいえあまりにも酷なタイミングだった。
19日代表合宿から帰ってきた西部は三保での全体練習を終えると、居残りでバックパスのトラップ練習を始めた。ゴールマウスの最後の砦となる身としての責任感と自覚がひしひしと伝わってきた。候補合宿でさまざまな刺激を受けて帰ってきたはず。年々飛躍的成長を続ける彼が、今季どんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ。今回対戦する鹿島は西部がエスパルスに来る前にレンタルされていたチーム。1試合もチャンスを与えられず、悔しい思いをしたあの頃の西部はもういない。2度と同じミスも繰り返さない覚悟で挑む鹿島戦は西部にとって新たな一歩を踏み出すための雪辱戦となる。