昨シーズン同様に負けなしで走りぬけた8月の5試合。エスパルスにとって楽な相手ばかりではなく、むしろ苦手とするチームとの対戦が続いたが、強い精神力と連携の深まり、そして再浮上への気持ちが勝利を導き出した。

　昨シーズン同様と表現したが、決定的な違いもある。昨シーズンは厳しい連戦の中で1人、また1人と負傷者や不調者が出たが、現在は山西と杉山以外の離脱者はおらず、むしろ戸田の復帰などで、戦力的には増強しているぐらいだ。そして、確実に勝ち切る方法を模索し続けたことで、完封勝利、逆転勝ち、それだけでなく得点力もアップした。エスパルスはよりタフな戦闘集団としてさらなる進化を遂げようとしている。連勝のまま挑むことができる静岡ダービーで勝てば、勝点3以上の価値あるものになるに違いない。

　「当然、気持ちと気持ちの試合になる。順位も、勝点も、今のチーム状況も、まったく関係がない中で戦わなければならない。自然と選手たちはいい試合をしてくれると思う」とダービーについて語る長谷川監督。練習場に掲げられた幟（のぼり）や横断幕が、サポーターの静岡ダービーに懸ける想いの重みを感じさせる。今こそ心をひとつに。勝利だけを信じて90分を戦い抜こう。


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Jリーグ ディビジョン1第24節ジュビロ磐田
2007年9月1日（土）エコパスタジアム　19:00キックオフ

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