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【ナビスコカップ第5節 千葉戦プレビュー】それぞれの戦いに勝ち、勝ち点3を

 日本が南アフリカ行きの切符を賭けた戦いの真っ只中、エスパルスで急成長を遂げた岡崎が猛アピールを見せた。その映像やスポーツ紙の一面を見て、ある者は自分のことのように喜び、またある者は羨望の眼差しを送る。そして、自分の現状との違いを焦燥感に似た気持ちで見つめていた者もいたかもしれない。違う舞台で活躍するチームメイトの姿はオレンジ戦士たちに何らかの刺激を与えたはずだ。

 プロ入りしたとき、岡崎はサテライトの控えだった。だが、彼には大きな未来を信じる力と“ひたむきに頑張る”という才能があった。常に恐れることなく、出し惜しみせず、己の限界と戦い続け、知らず知らずのうちに自らの可能性を広げていった。とはいえ、真面目であるが故に、チームメイトの指示と自分の判断との狭間で動けなくなり、ネガティブな自分が出てきて押しつぶされそうになったこともあった。だが、彼は徐々に知っていった。自らの迷いがないときのプレーはうまくいくと。自分に勝ち続けるために限界と戦い続け、そして今がある。

 昨年大宮戦の大ケガがなければ、エスパルスのNo.10も日本代表のユニフォームを着ていたかもしれない。藤本の復帰までは長く、険しい道だったが、復帰後の方がむしろ辛いかもしれない。イメージや感覚はケガをする前のままなのに、サッカーから離れていた分だけ、距離感、動き出し、スピード、判断、キック、球際…、全てに現実と大きなギャップがある。コンディションを聞かれるたびに「試合の中で取り戻していくしかない」と藤本は繰り返す。全盛期の彼ではないことは誰もがわかっている。そして、全盛期の彼がエスパルスどころか、未来の日本の10番にも値する逸材だということも。光り輝き、笑顔を見せる姿が見たい。大勢の人々がエースの完全復活を待ちわびている。

 千葉との対戦は今季2度目。前回は終始エスパルスペースで試合が運んだが、2失点というビハインドを負い、試合を難しくしてしまった。先制点がいかに重要かは身を持って痛感している。より一層連動し始めた攻撃陣が、どのように相手ゴールをこじ開けるかを注目したい。一方、「深井はこのところゴールを決めている。彼には注意しなければならない」と長谷川監督。相手の情報にとらわれすぎてはいけないが、1人でも打開力がある深井を自由にさせないよう注意が必要だ。

 ナビスコカップ予選グループは7チームによる変則開催。エスパルスは現在暫定2位、1位のFC東京は1試合多い状況だ。勝点に大きな開きがない以上、ホームアドバンテージを活かして勝ち点3を奪いたい。昨年のリベンジへ向けての戦いが、チームや選手個々にとっても成長の場になるだろう。


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2009 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ 第5節 vsジェフユナイテッド千葉
2009年6月3日(水)アウトソーシングスタジアム日本平 19:00キックオフ

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復調が期待される藤本淳吾選手。多くの人々がエースの完全復活を待ちわびている。

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