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【J1第7節 G大阪戦プレビュー】公式戦8戦負けなし。チャレンジャー魂を忘れるな

雪舞う山形でのナイトゲームから中2日で大阪へ。開幕以来、公式戦負けなしで戦ってきたエスパルスだが、今週は最も過酷な一週間と言って間違いないだろう。

 山形では大幅にメンバーを入れ替えながら、前半からボールポゼッションは高かったが、フィニッシュが決まらず、スコアレスに終わった。後半、山形のペースになったが、2度目の公式戦出場となったGK武田、移籍後初出場の廣井、途中出場の平岡らディフェンス陣が粘りを見せて、相手のゴールチャンスをほぼ完ぺきに封じていた。長距離移動を伴うアウェイでのドローは痛み分けという以上の勝点1だったと言っていい。

 今季はワールドカップに伴う中断まで一瞬も心休まるときはない。チャレンジャーとして、今まで経験がなかった追われる立場をどれだけ維持できるか。昨季までの自分自身との戦いが続く。だが、「さほど首位に立ったというプレッシャーを感じていない」と兵働。重ねた試合数も少なく、始まったばかりだという気持ちに加え、「新システムをもっと成長させたい。もっとよくなるはず」という意識が、「負けてはいけない」ではなく「勝ちたい」に変換されている。

 ローテーションについてもそうだ。「今は誰が出ても同じサッカーができるか?」と問われた兵働は、「誰が出ても同じである必要はない。出た選手の良さを引き出すことができればいい」と答えている。柔軟に変貌を遂げながら、ゲームの中で勝ちを導き出す。選手たちが自分自身のことばかりでなく、余裕を持って味方を見て、合わせることができるまで成長できているということか。だからこそ、どんなにメンバーが替わっても、崩壊しないタフさが備わり始めたのかもしれない。

 一方のガンバは、リーグ戦で苦しいスタート。ようやく前節初勝利を挙げたが、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)では予選リーグ突破を決めている。ケガ人が相次ぎ、本来の力が出しきれていないが、宇佐美ら若手の台頭も目覚ましい。これまでのデータでは、インターセプトはほとんどなく、パスが他チームに比べても尋常ではない多さ。きっちりとパスをつないで手数をかけて崩そうとしていたのがわかるが、勢いのある若手選手が入り、このデータも大きく変わる可能性がある。ACLで予選突破を導くゴールを挙げた宇佐美には特に注意が必要だろう。

 万博はピッチとスタンドが遠く、アウスタ日本平と違い、サポーターが遠く感じる。だが、負けられない試合だということは誰もがわかっているだけに、青く染まる万博の一角をオレンジ色が埋め尽くし、熱くオレンジ戦士をサポートしてくれるだろう。アグレッシブに、そして、したたかに。チャレンジャーとして勝点3をもぎ取って持ち帰ろう。



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Jリーグ ディビジョン1 第7節 vsガンバ大阪
2010年4月17日(土)万博記念競技場 14:00キックオフ

なおこの試合は、SkyPerfecTV!、NHK総合で生中継
公式ケータイサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。
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公式ケータイサイトでは、長谷川健太監督の試合前日コメント、対戦データを公開中!!

首位に立ったエスパルス。キャプテンの兵働昭弘選手が「出た選手の良さを引き出すことができればいい」と語るように、メンバーが入れ替わっても崩壊しないタフさが生まれてきている。

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