ホームでの最終節から20日が経過した。徐々に来季への動きがリリースされている中だが、まだまだエスパルスの今シーズンは終わらない。いや、終わることなどできないのだ。シーズン当初から目指すものはただ1つ、頂点だったはずだ。新しい年の幕開け、2011年元日に国立競技場の表彰台がエスパルスを待っている。
長谷川監督が初年度のリーグ戦で苦しみながらも残留争いを勝ち抜いた先に、天皇杯の決勝進出が待っていた。それが翌年の大躍進へとつながった。幾度か優勝のチャンスはあった。間違いなく獲れるだろうと前評判が高かった大分とのナビスコカップ決勝も獲りきれなかった。リーグ戦でも2009、2010シーズンと首位に立った途端に急ブレーキがかかった。そんな時、いつも課題として残ったのは、自分たちらしさを失ったという現実だった。
あと一歩。ずっとそんな風に言われ続けてきた。そして期待が大きい分、悔しさも大きかった。そして何よりもエスパルスがエスパルスらしさを失ってしまい、勝てなかった現実が歯がゆさとなって残っていった。
もちろん大一番を前に、緊張するのもわかるし、平常心を保つのは難しいだろう。若さゆえの経験不足と理由づけられたこともあったが、この6年の積み重ねで、優勝へのトライは経験してきた。頂点に立つことを明確にイメージし、全員がそれを信じて戦うことができれば、エスパルスは必ず今まで開くことができなかった、王者の扉を押し開くことができるはずだ。
プロである以上、1年1年が勝負。そしてそこで結果を残すことが次のシーズンへと繋がっていく。小さい頃、男の子の多くが一度は夢見るであろうプロサッカー選手になった理由は、才能でも、身体能力の高さでもなく、サッカーを愛していたからに違いない。そして、今のエスパルスには結束という武器がある。
何年経ったとしても、記録は残る。そして、その瞬間こそ、多くの人々の記憶に強く刻まれるのだ。2010シーズン、そしてこの6年間の戦った証を残すには、トーナメントの頂点にエスパルスの名を刻むことなのだ。満員の国立、そしてテレビの先には多くのサッカーファンが待っている。エスパルスが取り組んできたこと、そして目指してきたものを、しっかりと見せつけてやろう。
今季、山形にはホームもアウェイも3-0で完封勝利を飾っている。藤本淳吾×2、岡崎慎司、伊東輝悦、枝村匠馬、山本真希。この5人がゴールを叩き出した。だがそのゴールが生まれるまでには、疲労困憊の中でも一歩を惜しまず演出した選手たちがおり、カウンター対策を万全にした守備陣がいる。前半のいい時間帯で得点できれば、危なげなく勝利できるはずだ。先取点の原動力となるパワーを生み、心を動かすのは、地鳴りのように響き渡るアウスタに集結する12番目のオレンジ戦士たちの大声援に違いない。
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第90回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 vs 山形
2010年12月25日(土)アウトソーシングスタジアム日本平 13:00キックオフ
なおこの試合は、NHK-BSにて18:00から録画中継。
公式ケータイサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。
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公式ケータイサイトでは、長谷川健太監督の試合前日コメントを公開中!!
長谷川監督が初年度のリーグ戦で苦しみながらも残留争いを勝ち抜いた先に、天皇杯の決勝進出が待っていた。それが翌年の大躍進へとつながった。幾度か優勝のチャンスはあった。間違いなく獲れるだろうと前評判が高かった大分とのナビスコカップ決勝も獲りきれなかった。リーグ戦でも2009、2010シーズンと首位に立った途端に急ブレーキがかかった。そんな時、いつも課題として残ったのは、自分たちらしさを失ったという現実だった。
あと一歩。ずっとそんな風に言われ続けてきた。そして期待が大きい分、悔しさも大きかった。そして何よりもエスパルスがエスパルスらしさを失ってしまい、勝てなかった現実が歯がゆさとなって残っていった。
もちろん大一番を前に、緊張するのもわかるし、平常心を保つのは難しいだろう。若さゆえの経験不足と理由づけられたこともあったが、この6年の積み重ねで、優勝へのトライは経験してきた。頂点に立つことを明確にイメージし、全員がそれを信じて戦うことができれば、エスパルスは必ず今まで開くことができなかった、王者の扉を押し開くことができるはずだ。
プロである以上、1年1年が勝負。そしてそこで結果を残すことが次のシーズンへと繋がっていく。小さい頃、男の子の多くが一度は夢見るであろうプロサッカー選手になった理由は、才能でも、身体能力の高さでもなく、サッカーを愛していたからに違いない。そして、今のエスパルスには結束という武器がある。
何年経ったとしても、記録は残る。そして、その瞬間こそ、多くの人々の記憶に強く刻まれるのだ。2010シーズン、そしてこの6年間の戦った証を残すには、トーナメントの頂点にエスパルスの名を刻むことなのだ。満員の国立、そしてテレビの先には多くのサッカーファンが待っている。エスパルスが取り組んできたこと、そして目指してきたものを、しっかりと見せつけてやろう。
今季、山形にはホームもアウェイも3-0で完封勝利を飾っている。藤本淳吾×2、岡崎慎司、伊東輝悦、枝村匠馬、山本真希。この5人がゴールを叩き出した。だがそのゴールが生まれるまでには、疲労困憊の中でも一歩を惜しまず演出した選手たちがおり、カウンター対策を万全にした守備陣がいる。前半のいい時間帯で得点できれば、危なげなく勝利できるはずだ。先取点の原動力となるパワーを生み、心を動かすのは、地鳴りのように響き渡るアウスタに集結する12番目のオレンジ戦士たちの大声援に違いない。
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第90回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 vs 山形
2010年12月25日(土)アウトソーシングスタジアム日本平 13:00キックオフ
なおこの試合は、NHK-BSにて18:00から録画中継。
公式ケータイサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。
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公式ケータイサイトでは、長谷川健太監督の試合前日コメントを公開中!!
エスパルスの中盤のなかでも、抜群の存在感を見せている小野選手。勝利に導く活躍を期待したい。