それぞれが迎えるリーグ再開。約40日前の、第2節を迎える前日だったあの日より、価値観や心持ちがずいぶん変わったのかもしれない。自分自身がすべき役割は何なのか？　1人1人が考えた日々。その中で、サッカーのチカラを改めて実感した人も多かったのではないだろうか。

　まだ毎日が大変な人も大勢いる。だが、日々のスケジュールにJリーグの日程が組み込まれることで、日常を取り戻し、元気になれる人もいる。誰かの勇気や元気になるために、オレンジ戦士が全力を注ぐのは、過ぎた時間でも、遠い未来でもない。今だということ。今を懸命に過ごすことが、さらなる未来の笑顔へとつながっていくに違いない。

　第1節は自分たちの良さを少しも出しきれず、悔しさだけが残った試合だった。トレーニングやトレーニングマッチ、そしてチャリティーマッチで、オレンジ戦士たちは、自分たちのサッカーを実現するために、チャレンジをし続けた。もちろん課題も残っている。だが、その課題を受け止め、何をすべきかを考えた日々こそが、成長へとつながったに違いない。あの日、柏サッカー場では見られなかった、オレンジ戦士の姿が明日見られるに違いない。

　大前元紀は言う。「チャリティーが一番の目的だけれど、オランダに行けたのは、選手としてとても勉強になった」と。これまでは、ＡＣＬ出場など海外で経験を積むことがどれほど価値あるものなのか、頭でわかっていても、イメージが浮かばなかった。だが、海を渡り、オランダの強豪アヤックスと対戦し、大敗したという事実だけではない。選手たちはピッチ内で多くの確かな手ごたえを感じた。そして、そんな外国での経験がきっかけとなり、大きな成長へとつながる瞬間を何度も見てきた。今後を楽しみにしていたい。

　今回対戦するアビスパは、1節に新潟と対戦し、エスパルス同様に０−３で敗戦している。前半は０−０で折り返したが、後半前がかりになったところで先取点を奪われ、その後2失点。約20分の間に3失点を喫してしまった。J１昇格組だけに、試合の入り、そして点の奪い方が試合の行方を握ることからエスパルスとの戦いでも早い時間帯で、先取点を奪いに来るだろう。エスパルスがいかにゲームの主導権を握ることができるかが、相手の勢いを封じ、試合を優位に運ぶカギとなるはずだ。前線選手のゴールがチームに勢いを与えてくれる。早い時間帯でゴールを奪い、勝点３をもぎ取り、新生エスパルスの強さを見せつけよう。


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Jリーグ ディビジョン1　第7節 vsアビスパ福岡
2011年4月23日（土）アウトソーシングスタジアム日本平　14：00キックオフ

なおこの試合は、SkyPerfecTV!、e2、スカパー光、静岡放送で生中継
公式ケータイサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。
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公式ケータイサイトでは、アフシン　ゴトビ監督の試合前日コメントを公開中!!