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【キャンプ8日目】

<初陣同士>
 午後の練習に向け、わずか1時間半程度の練習にとどめた今日、ウォーミングアップにはハンカチ落としのルールでボール落としを行い、その後も輪になってボール回しをして中央の2人がボールを取りに行くゲームなど、選手たちから歓声があがる楽しい時間となった。その後、攻守に分かれてサイドからクロスをあげる練習を入念に行うこと40分。午前の練習はこれで終わり。午後からの初試合に挑む。
 今日の練習試合の相手はロッソ熊本。2005年2月1日に産声をあげた九州リーグに所属すチームだ。エスパルスにとって新チームになって初めての試合となるが、Jリーグ入りを目指すロッソ熊本にとっても今日が初めての試合だという。初陣同士の試合だが、どうなるのか非常に楽しみだ。45分×2本を行う予定。

<本日の対戦相手>
=ロッソ熊本=
 熊本を拠点とするサッカークラブ。日本電信電話公社熊本サッカー部として1969年に創部。民営化に伴いNTT九州サッカー部に改称。1998年には全国社会人大会で初優勝を飾った。1999年、持ち株分社化に伴いNTT西日本熊本サッカー部に再び改称。2001年JFL入り。2002年に実業団チームからクラブ化され「アルエット熊本」の名で登録される。2004年より九州リーグ。2005年度から県知事を特別顧問に据え、行政とサッカー協会などが主となった「熊本にJリーグチームを」県民運動推進本部発足させる。運営会社株式会社アスリートクラブ熊本を設立。プロ集団へ生まれかわるべく新チーム名を「ロッソ熊本」に決め、昨年まで柏レイソル監督だった池谷友良氏を監督に迎え、新コーチを迎え、選手を3度のセレクションから選んで25人を登録。2月1日から始動した新しいチームだ。
 名前「ロッソ」はイタリア語で「赤」を意味し、阿蘇山や「火の国熊本」の燃えるような炎のように熱い赤をイメージした名称となった。ちなみに今日がロッソ熊本の初試合となる。

登録選手
1  GK 太 洋一(駒沢大)
21 GK 船津 佑也(湘南ベルマーレ)
25 GK 加藤 竜二(東京佐川急便)
2  DF 朝比奈 伸(サガン鳥栖)
3  DF 河端 和哉(コンサドーレ札幌)
4  DF 鈴木 祐輔(駒沢大)
6  DF 福王 忠世(セレッソ大阪)
14 DF 松下 邦昭(ヴォルカ鹿児島)
18 DF 高木 建太(栃木SC)
24 DF 遠藤 真仁(柏ユース)
5  MF 山口 武士(ソニー仙台)
7  MF 森 一紘(ヴィッセル神戸)
8  MF 鎌田 安啓(コンサドーレ札幌)
15 MF 市村 篤司(コンサドーレ札幌)
16 MF 内林 広高(ヴァンフォーレ甲府)
17 MF 鈴木 勝大(サガン鳥栖)
19 MF 濱田 照夫(FC琉球)
20 MF 関 光博(駒沢大)
22 MF 大瀬良 直人(駒沢大)
23 MF 河野 健一(日本文理大)
9  FW 高部 聖(東洋大)
10 FW 嘉悦 秀明(東京佐川急便)
11 FW 首藤 啓祐(アビスパ福岡)
13 FW 町田 多聞(群馬FCホリコシ)
         ※( )内は前所属チーム

<練習試合> VS ロッソ熊本(15:00キックオフ at 国分運動公園)
※45分×2本
【1本目】エスパルス 0−0 ロッソ熊本
【2本目】エスパルス 3−0 ロッソ熊本
▼得点(アシスト)
  30分 チェ テウク(池元)
  36分 平松(村松)
  44分 平松(太田)

<はじめの一歩>
 2005年シーズン初試合となったロッソ熊本戦は、選手たちもキャンプ折り返し地点になり疲労がピークに達している状態で迎えた。フルコートでの試合形式での練習は、1日に吹雪に見舞われたわずか16分のみ。今までミーティングや練習で部分的なところを作り上げる作業をしていたが、全体的にどういう形が今季のエスパルスの戦い方となるのか、雰囲気をつかむための重要な一戦となった。
 1本目は佐藤選手らが積極的に声を出し、指示が飛ぶなか、練習したことを実践しようという気持ちがあったが、まだまだ呼吸が合っておらず、いい場面を作りながらも不発に終わった。2本目は、疲れで足の止まった相手に終盤コンビプレーと個人技から3得点を挙げた。
 注目を集めたのはチェ テウク選手。来日まもなくキャンプに合流し、この日も1得点をあげたが、「練習で決められなければ本番も決められませんから」とチェ選手。日本語も徐通訳を先生に猛勉強中。「オツカレサマ〜」など日本語を積極的に使っている。現在ピッチのなかでは英語とアイコンタクトでなんとかこなしている。それでも「本番になればもっと危ない場面も出てくるし、さらに細かいコミュニケーションが必要になるはず。静岡に帰ったら正式に日本語の先生をつけて猛勉強します」と意気込んでいた。サイドのチャンスメイクに加えゴール前での仕事にも期待が持てそうだ。
 今日は黒河と西部が出場しなかったが、キーパーは最低45分プレーしないとわからないとのことで、明日の試合に出場する予定だ。

<練習試合後 選手コメント>
佐藤由紀彦選手
 練習していたことと、前に出るタイミングを意識してプレーした。まだまだ改善しなくてはいけないことの方が多かった。クロスの中に合わせるタイミングや動き出し、どれぐらい裏に飛び出せるかが課題。周りから見ても激しいサイドでの攻防を見せられるようになると思う。ボールを奪ってからすごい勢いでサイドに出ようとする意識はあるけれど、今は疲労があるからコンディションが今一歩。攻撃のための守備がまだ甘いと監督からも言われました。ビデオでチェックすればもっとわかりやすくなると思うし、チームが連動してくればもっとボールを奪いやすくなってくるでしょう。けして悲観する内容じゃない。

山西尊裕選手
 体が動かないのはわかっていましたので、今日の試合のビデオをチェックして、できなかった事にチャレンジしたいと思う。ある程度エスパルスの方向性をつかむことはできたと思う。個人的なところで言うと、ディフェンスの対応はいい形でできたのではないかと思う。ただ、攻撃になったときに、まだ選手個々の持つタイミングとか感覚をつかみきれず合わないところがありました。そういう部分では、課題もよく出た試合だったと思います。

斉藤俊秀選手
 今日の試合は、最初ゲームのなかで戸惑う場面も少しありましたけど、時間を追うにつれいい感じになってきたと思います。相手どうこうではなくまずは自分たちのやり方をしっかり出すことが目的でした。うまく行った時間帯とそうでない時間帯がありましたが、これからいい時間帯を持続できるようにしていけばいいと思います。

▲杉山浩太選手と市川大祐選手。メンバー交代時に寒かったのか“お遊戯”みたいになってます。

▲ボレーを決めた森岡隆三選手。

▲久保山由清選手に激しくチェックにいく斉藤俊秀選手。

▲練習復帰した村松選手。左サイドバックでのポジション争いに挑む。

▲練習中にとびきりの笑顔を見せるサントスコーチ。

▲午前中の練習間際、杉本龍勇コーチが国分入り。斉藤選手と談笑。

▲ボードを使って説明する長谷川監督。

▲今シーズンは攻撃面でのチャンスメイクにも期待がかかる伊東輝悦選手。

▲来日初ゴールをあげた、チェ テウク選手。

▲今シーズンはゴール前でも大暴れしそうな平松康平選手。

▲鋭いスルーパスを見せる澤登正朗選手。

▲積極的に声を出して選手とコミュニケーションをとろうとする佐藤由紀彦選手。

▲落ち着いたディフェンス対応を見せた山西尊裕選手。

▲今シーズンもキレのあるサイドアタックを見せてくれそうな太田圭輔選手。

▲前線に飛び出す前田高孝選手。

▲今シーズンの初試合に挑む選手たち。

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