【キャンプ3日目】

2006/2/7

キャンプ・遠征レポート

＜午前練習＞
本日もふれあいスポーツランドでの練習。昨日同様雨のち突然晴れさらに曇って雨とめまぐるしく変わる天候にやや悩まされている。それでも太陽が顔を出せばやはり南国。心地よい温かさに包まれるのだった。午後の練習試合に向け、アップを終え、パス練習が終わると、午前練習のテーマは主にクロスと銘打たれ、クロスを受けてシュートという流れを何度も繰り返された。その後は2チームに分け、セットプレーの練習を行った。ペナルティエリアの外のあらゆる場所の FKとCKからゴールを狙う。兵働昭弘、藤本淳吾、平松康平、和田拓三らがキッカーを務め、アピールどころで失敗した和田拓三は思わず頭を抱え、しまいにはひじをついて寝転んでしまった。このセットプレーは色別対抗戦になっており、最後は決着がつかずに、PK戦へと持ち込まれた。誰かが外したら終わりだったが、外す選手がおらず、黄色の8人目のキッカーがなかなか出てこなかったところに立ったのが伊東輝悦。ここで決着が付いたが、いの一番にバスに乗り組んだところを見ると、ややエンドレスになりかけた戦いに終止符を打ちたかったのかもしれないなと邪推した。午後はいよいよロッソ熊本との練習試合。歓声があがったり、明るい雰囲気で終えた午前練習の様子を見ると、選手も試合を心待ちにしている様子。どんな戦いになるのか楽しみだ。

＜午後−練習試合＞
午後からは寒波の影響で一転大荒れの空模様。風が強く、時折雨足も強くなり寒さも厳しかった。　2006エスパルスの初陣の相手は鈴木真司が今季よりレンタル移籍中のロッソ熊本。今シーズンからＪＦＬに昇格した。
試合は2チームに分けて2試合行われた。折からの強風に阻まれたり、低い気温と疲労から出足が遅かったり、コンビネーション不足からわずかなタイミングが合わなかったりと、ロッソを圧倒的なパワーでねじ伏せるというところまではいかなかった。それでも藤本の縦パスを受けた枝村が先取点を決め、前半終了間際には藤本が久保山由清からグラウンダーのパスをダイレクトシュートでゴール。2-0で前半を折り返した。後半は右サイドの藤本から兵働に向けてのサイドチェンジをカットされこぼれたところをすかさず岡崎が拾ってきっちりとゴールを決めた。

2試合目はロッソも意地を見せ、点とりゲームになり3-2で試合終了。高木純が2ゴール1アシスト。うち1本はCKをそのままゴールに収め、財津は1ゴール1アシスト。FWとしてアピールは十分だった。ロッソに疲労が見えた後半には矢島が1ゴールを決め、2試合目は4-2となった。
　キャンプ3日目で疲労がピークなのは誰もがわかっている。だが試合を終え、長谷川監督は「疲れている中でもゲームで出し切ってもらわないと」とあえて厳しい言葉を残した。Ｗ杯のため過密スケジュールが組まれている今シーズンよりタフに戦い抜くためにも、この苦しみを乗り越えなければならない。

＜メンバーコンディション＞
・山本海人　発熱により隔離中。熱も下がってきたのでまもなく合流予定
・森岡隆三　練習場には姿を見せたが、施設内ジムにて別メニュー調整
・高木和道　両スネ痛により、森岡同様ジムにて別メニュー調整
・マルキーニョス　ピッチに出るも、別メニュー調整