ここまで本当に苦しかった。この苦しい状況の中、エスパルスを愛するすべての方が我々に色々な所でエールを送ってくれ協力してくれた。本当に苦しい中でも選手もスタッフも決して自分を見失うことなく、矢印を外に向けることなく、強固になって、ONE FAMILYとなって最高の準備をして来たからこそ最高の結果を引き出せたと思っている。

今週大雨で急遽アイスタを貸していただいたり、セットプレーで失点しないようGKコーチ2人が必死になって対策してくれ、バーに当たるなど危ないシーンもあったが何とか防ぎきった。攻撃のセットプレーでも依田コーチ、市川コーチが必死になってやってくれて取ってみせる。他にも、分析コーチ3人が映像を作ってくれ、クラブ職員はホームゲームで我々にパワーを与えてくれるべく最高の空気感を作ってくれ、マネージャーや洗濯をしてくれる方も含め、本当に勝つために準備をしてくれた。そういったすべての方の想いが乗り移り、それに選手たちが応えて攻守において最後の最後までメンタル的にもフィジカル的にもタフなゲームで決めきって勝ってみせる、これが清水エスパルスだと思えるゲームだったと思う。

幸い次節もホームで試合ができる。ただし出場停止選手が2人出てしまい、全員の力が問われると思うし、非常に大事な1週間になるので、より強い絆、一体感をもって最高の準備をして千葉を迎え撃ちたい。

――2ゴールのカルリーニョスについて

やっとケチャップが出たなという感じ(笑)。本当に献身的にチームのため勝利のために必死戦ってきた選手なので、それがゴールという結果で報われたことが選手としても、チーム・仲間としても嬉しい。彼がここで爆発してくれたことは今後に繋がってくると思うし、このようにノってくる選手が多くなればなるほどチームに勢いをもたらせてくれると思う。

――次節出場停止の選手が2人いるが。

いつも言っているように我々には素晴らしい選手たちがおり、いつもハイレベルで正しい競争をしている。あとは監督がどう料理するか、どのような組み合わせでどのようなフットボールを展開するかだと思っている。このクラブの規模、素晴らしい選手たち、サポーター、環境、スタジアム、色々なものが揃っているので、しっかりしたものを私自身が皆さんの前で見せられるか。組み合わせや戦い方を含め、スタッフと知恵を絞りながら、攻守において躍動する姿をまた皆さんにお見せできるようにしっかり準備したい。

――『原点回帰』を今節のカギとしていたが、良かったころの輝きは取り戻せたか。

何度も言っているがこのスタジアム、サポーターファミリー、エスパルスを愛するすべての方々が良い空気感を作ってくれたことにまず感謝したい。そして、フットボールのことで言えば距離感がすべてだと思う。今週はキーワードとして「距離感」、「連動・連携・連続」とこの1週間、原点回帰と言う中でずっと思っていた。ただ、前半はまだ遠いと思っているし、後半の姿が我々にとっての最適解・距離感。あの距離感を攻守において保ち続けたからこそコンパクトでボールがいくらでも動くし、コンビネーション、連携・連動・連続することができたと思っている。後半の距離感を攻守においてやれるよう、相手がどうのこうのというよりも自分たちの意識の問題なので、引き続き忘れることなくやっていきたい。

――昇格争いのライバルである岡山からシーズン2勝を挙げたことについて。

このような６ポイントゲームをモノにできる選手たちの勝負強さ、メンタリティの強さ、フィジカル的なタフさ、すべてが揃わなければ今日のようなゲームはできないし、決めきるクオリティやコンビネーション、連携・連動・連続、それらすべてが噛み合わなければシーズンダブルとか上位に勝つことはできないと思う。今日のような成功体験ができたので、天皇杯を含めてホーム2試合とアウェイ大分と、これをしっかりやり続けて中断を迎えられるように、もっともっと自分たちを追求しながら、追い込みながらやっていきたい。