通算800万人を超えるホームゲーム入場者数を記録できた中、相手の退場もあったが3-0というフットボールのスコアで言えば完勝のゲームをできたことは嬉しい。お盆の暑い中、今日も16,900人を超えるサポーターファミリーが駆けつけてくれたからこそこういうゲームになったと思うし、毎試合のマッチスポンサーさん含めて本当にエスパルスを愛するすべての方々の想いが乗り移ったゲームだったと思っている。

試合は、前半の最初の方にバトルのシーンが多かったなか互角の展開が続いたが、我々の持っている強度・インテンシティの部分、そしてそれを継続してできるという点はやはり我々に分があるので、だからこそ甲府さんがそれほど来れなくなってからはもっとパスの強弱や丁寧さ、出し入れを使いながら出口を見つけていくことができれば3点と言わずにもっと点が取れたと思うし、その点は改善の余地がある。だが先ほども言ったが3点を取るということはフットボールにおいては完勝なので評価している。

守備の方は何回かパスミスから苦しいシーンを作ったが、GK含めて最後まで粘り強く体を張り、全員で体を投げ出して最後はやらせない、ゼロで抑えたということは証だと思う。プロ同士の試合でピンチゼロということは有り得ないが、ピンチの回数が減れば嬉しいし、高みを目指してやっていきたい。

－前半、相手が勢いを持って来たのを耐え、1点取って前半リードして折り返したことの評価

正直言うと、思いのほか試合の序盤から(甲府が)来たなと思った。だが先ほども言ったように、そこのバトルで一歩も引かずに我々もバトルを仕掛けに行く、それをやったからこそ相手が疲弊し、嫌がって続けられなくなる。暑ければ暑いほど、苦しければ苦しいほど相手よりも走る、体をぶつけに行く、そういうフットボールの本質の部分をやり続けるチームが強くなっていくと思うし成長していく。相手にとって上手いチームではなく怖くて嫌なチームになれるよう引き続きやっていきたい。

－2試合続けて複数得点、無失点の評価

勿論もっともっと取れたんじゃないかと思う。ただ、先ほども言ったようにフットボールで3点差というのは(野球の)コールドゲームに近い。しっかり点を取ったということは評価したいが、もっと高みを目指すためにも、また得失点差のためにも取るべきゴールは取りたい。取られていいゴール、取らなくていいゴールは無いと思うので、そこの精度には目を向けながら全員でしっかりやっていきたい。

－遠方のアウェイが2試合続くが

この2試合が『勝負』。ホームでこれだけ勝ってアウェイでは7敗している。もう負けゲームは見飽きたと思うし、我々も十分痛い目にあったし学ばなければいけない。これ以上屈辱を味わう必要はない。しっかり成長した姿、克服した姿を見せなければ昇格・優勝は見えてこない。この鹿児島、徳島の2連戦、飛行機移動で距離はあるが、この2つは昇格できるかを占う意味で非常に大事なゲームになる。全精力を集中し、我々らしく戦って勝点6を持って帰ってきたい。