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【2016シーズン新体制発表記者会見】記者会見レポート①

2016年1月8日

【2016シーズン新体制発表記者会見】記者会見レポート①

2016オフィシャルゲームシャツ 左からGK用、FP用1st、2nd

1月8日(金)、静岡市内「グランディエール ブケトーカイ」にて、2016シーズンに臨む清水エスパルスの新体制発表記者会見が行われました。

約70名のメディア各社を集め、2016新ユニフォームの発表、左伴繁雄社長より方針発表および2016クラブスローガンの発表、新加入スタッフの紹介、新加入選手の紹介が行われました。

会見の模様は以下の通りです。

「日頃より清水エスパルスを応援していただいている報道関係者の皆様、新年明けましておめでとうございます。また、報道関係のメディアを通じまして、この新体制発表をご覧になる、あるいはお読みになる、清水エスパルスを応援していただいている皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

2016年、また2016年から3年間の清水エスパルスの会社としてのビジョンやチームとしての戦い方についてお話させていただきたいと思います。

昨年の10月24日ホームの最終戦にて、今後のチームの進むべき道や方向性について時が来たらお話をさせていただくとともに、それにまつわる人事につきましても同じように開示をさせていただきますとお約束させていただきました。それに従いまして、この2カ月半、作業を進めてまいりましたので、その件についてお話をさせていただきます。

まず、昨日発表がありました役員人事でございます。昨年12月の取締役会で起案をし、昨日の臨時株主総会ならびに臨時取締役会で決定いたしました役員人事についてご報告させていただきます。
新任の取締役として、現普及の本部長をしております片岡裕喜が常務取締役として、鈴与ホールディングスから大庭千明が取締役として、エスパルスの役員として名を連ねることになりました。それから、鈴与建設株式会社から山崎雅彦が監査役として新任することになりました。また、現専務取締役の竹内康人と監査役の熊丸誠一が退任いたします。
この新しい体制をもちまして、2016年度の会社の経営を担っていくということで皆様にご承知おきいただければと思います。

次に、2016年、また向こう3年間の会社として、チームとして進むべき道について、それに付随してフロントとして行なっていくべき仕事の概要についてお話させていただきます。
まず、昨年10月24日のホーム最終戦で、J2に降格した際に1年でJ1に戻るという話をさせていただきました。
戻る際に、3つ、必ず1年で戻っているクラブに共通した特徴、



1.強化費を維持するためにクラブの経営規模は落とさない
2.軸となるサッカーの骨格を明らかにする
3.現有戦力を全力で慰留する

上記3つの特徴があるとお話をさせていただきました。
これに従い、この2カ月半仕事をしてきた次第でございます。

この図の中で、一番大事なものが担保できない限りは全選手の慰留もできないですし、軸となるサッカーを実現するための援護射撃と言いますか、インフラもできないという意味で申しますと、J2に降格しても会社の経営規模を維持することを保証しなければいけない。だいたいJ2に降格した場合、自然に収入が減ってしまう規模というのがどのくらいあるのかということを調べて、それをカバーすることが出来るのかどうか、そのあたりの見極めをまずは全てに先んじて10月の後半から約1カ月ほどかけて行いました。
減収規模は約3億円、会社の年商が約30億円ですから1割の減収です。アウェイのお客様が減る、あるいはJリーグからの分配金が減ってしまう、入場料収入の減少に伴って物販が減ってしまう。そういった諸々を足し合わせますと、約3億円の減収規模になります。通常、降格したクラブが年商の1割減収に対してリカバリーを打つ時に一番最初に考えるのは、3つの方策です。
1つは親会社があるクラブは、1年で必ずJ1へ復帰することを約束し、J2に降格することで減ってしまう収入分について損失補填を頂くケース。
それから2つ目は、1年でJ1に復帰すれば収入も戻りますから、一元の資金を確保するということで増資を行うケースはあります。株の価値としては額面で買っていただくわけですから、非常に損な話になるのですが、クラブを何とか支えたいという個人・法人の方々の気持ちに頼ってお願いをさせていただくという方策です。過去にそういうクラブも何クラブかありました。
3つ目は、今回エスパルスがこの方策でいくと宣言させていただくものですが、やはり本体事業でカバーしていくということ。営業は売上をどんどん増やす、アウェイのお客様が少なければホームのお客様を増やすように努力する。コストを減らし、収益でこの3億円分カバーしていく。また、スポンサーの皆様には、1年でJ1へ戻すために応援する想いをいただければ、露出は減りますが、既存のスポンサー様には多少の増額をお願いしています。また、J2に降格するとスポンサーが減ると認識されている方が結構多いのですが、私の経験上その逆で、『この時期に俺たち応援しなかったら何になるんだ』ということで、多々リリースさせていただいておりますように、新規のスポンサー様が多く参加していただいており、この勢いはまだまだ続くと思っております。このように、なんとか本体事業でカバーをしていくということで粗方の目途付けができました。
この背景にあるのは、チケット、スポンサー、物販、この3軸の営業部分で、昨年の2014年度比で、約2億5000万円の増収がございました。チケットで4000万円、物販で2000万円、スポンサーで1億9000万円の増収がございました。降格したクラブとしては、前年比で年商の8%近い伸びをしたクラブはないと思います。これはひとえに、サッカーを愛する静岡の個人、法人の方々がまだまだエスパルスを応援する気持ちをお持ちになっている方々の数がとても多いということを物語っていると思いますし、2016年度も同じようにこの活動を続けていくことで年商を維持しようと目途を立てた次第でございます。

そうしますと、それでは降格に至った最も重要な点である、これがエスパルスのサッカーであるという軸をきちんと定める作業に移れますし、また、財を確保できましたので選手の慰留についても、11月中旬から本格的に作業を始めております。

全選手の慰留について、先日取材を受けて『主力は誰ですか?』と聞かれた時に、答えに詰まってしまいました。「主力は全員です」と言いたかったのですが、まだ降格したばかりだったのでそれは言いませんでした。主力の定義というのは相手によって決まると思います。降格したクラブの場合、次のシーズン、これまで対戦したことのない相手に変わります。だから今回の場合は、サッカーの軸を定めてそれを司っていくコーチングスタッフも入れ替えました。
選手を大幅に入れ替えるということは、すべての環境が変わってしまうことを意味しますので、勝ちを読みにくくなるということになります。ましてや、降格に至るまで、サッカーの軸を決めること、メンバーを固定することが出来ませんでした。補強が遅れました。そういったことで、選手の中での戸惑いのある一年であったと思います。
裏を返せば、そういったことを全て解決していければ、今いる選手達は一番悔しさを知っていますので、メンバーを固定し、サッカーの軸をはっきり示し、それに従って新しい体制で指導をしていき、ピンポイントの補強がある程度できれば、戦力としては全て入れ替えるような補強をするよりも、戦い方としては新しいカテゴリーで戦うには合理的なチーム編成だろうということで、全員が主力選手だと思っております。
本日1月8日時点で、移籍やレンタル移籍となった選手もいますが、ほぼ全ての選手の契約更新は決まりました。1月12日の新しいチームの始動までに全てをはっきりさせることが出来た、まずはホッとしております。

2番目に、サッカーの軸をはっきりさせるということです。これが今季戦っていく上で最も大事だと思いますし。よく『会社としてのビジョンをはっきりさせてくれ』と言われますが、会社のビジョンというのはJリーグ発足して以来、大なり小なりどのクラブも同じようなビジョンをきちんと持っております。それは図にも書いてある通り3つのビジョンがあります。



Ⅰ 地域に根ざしたスポーツ事業を通じて、心豊かな地域創造の一助となる
Ⅱ 持続可能な成長による揺らぐことのないクラブ力の構築
Ⅲ 常に「勝利」と「感動」を追求し、以って地域の「誇り」となる

これは当たり前のことなのですが、これが会社のビジョンであります。よくビジョンと言っているのは、チームとしてどのようなサッカーをしていくのか?ということを実現させるための手段のことだと思っております。どうサッカーをするかということですが、まずは、降格したからには会社として指針というものを持ってチャレンジしていかなければなりません。会社全ての仕事をしていく上で職員一人ひとりが頭の中に刻み込むべきキーワードは、トップチームの再建です。これを一番重要な課題として書かせていただきました。
次に、それを行なっていく上での指針ですが、チームやフロントが戦うということを常々意識して仕事をしていく、そういう集団でいたいと。昨年も試合によって『戦っていないんじゃないか?』というお言葉を頂戴しました。『営業は一度来て終わりか?それがスポンサー営業か?』というお言葉も頂戴しました。
そういった言葉が、2016シーズンはほぼ無くす想いで仕事していきたいと思っております。



また、これは目標ということで書かせていただきました、右側にJ1への復帰が今シーズンやるぞと。
翌年復帰したらJ1でしっかり優勝争いに絡む。3年後は、ひとつカップ、タイトルを獲ろうと。
これは言うは易しなのは百も承知でございます。ただ目標は高く持たないと方策も出てきません。この高い目標で見える景色をしっかり見て、それに従って仕事をしていくことを今回は鮮明に打ち出したいと思います。従いまして今年度やるべきこと、次年度以降やることの概略を、今回まとめさせていただいております。この目標がすべてのスタートになるということでございます。



次に会社として、チームに求めるべきことや、それに対して2016年はどんなサッカーをするのかということをまとめます。会社としてはサッカーを、あるいはスポーツを分解しますと、底辺にある戦闘意欲という、スピリチュアルな戦意にかかわる部分があり、その上に個人の技術が乗っかり、最終的に戦術が乗っかって、スポーツとして一つの完結した皆様にお見せできる結果というのが出てくると理解しています。会社としてのこだわりは、昨年内私が就任してからずっと言い続けている戦意の部分については少なくとも相手を凌駕する。ましてやJ2はこの部分がもっとも旺盛なカテゴリーにあり、特にJ1から新しく入ってきたクラブに対してはこの戦意の部分で絶対に負けない、そういうつもりで挑まれておりますので、ここのところを磨きこんでいく。それはJ2に言われただけではなくて、エスパルスとして、特にサッカーをやっていく以上、最低限のこだわりとして頭の中に持ち続けていき、これを喚起させるための方策を出していくということをまず会社としてこだわる。



それからその下には2016年バージョンとあります。本来11月の時点ではここはまだ箱が2つあるだけで、どういうサッカーをするのかについては決まっていませんでした。ここは新しく監督として就任してもらった小林とじっくり話をしていく。それこそ昨シーズンの映像を何百時間も見てもらって、また会社として求めるべき戦意の部分もじっくり考えてもらって、答えが出てきたのは「キック&ラッシュはしない。エスパルスの今の選手たちを最大限勝ちにつながるサッカーをさせるとしたら、アグレッシブなサッカーをさせるのが一番良い、これまでメンバーを固定できなかった色々な理由はあったかもしれないが、少なくとも今いる選手達のポテンシャルを見る限りこのサッカーがJ2で勝ち点を奪っていくには一番ふさわしいサッカーだろう。それはひいては最終的にエスパルスが目指すサッカーの導線の上にあるサッカー」と言われ後押しをされました。

J2をたっぷりと経験し昇格をさせ、上がったクラブをJ1に残すことをし、あるいはJ1で最終節まで優勝争いを演じてきたキャリアをもった人間が選手の指導を、選手とのコミュニケーションが最も大切だと言っていた人間が出した結論です。これに従って2016年は指導からこのサッカーを実現するために、現場、そしてフロントはそれにサポートしていきたいと思います。

最終的に私どものたどり着くサッカーは、私はもう最初から答えを持っておりました。このサッカーを、言葉で言うのは簡単ですし、人によっていろいろなイメージがあると思いますが、人もボールもよく動いて、闘争心と身体能力をもってゴールに向かっていくサッカー。サッカーとしては本質的に見て当たり前のことであり、ことさら清水エスパルスがこれを追及していくということでもないというふうに私は思っております。クラブによって少しずつ性格が違うと思いますが、このサッカーが世界的に見ても、最終的に辿りつくべきサッカーだと思わせるものだと信じています。
もちろん豊富な練習量、それから試合で死力を尽くして気迫をもって、試合が終わって倒れるような、全力を尽くしたあとに感動が生まれそして勝利につながるということがスポーツの原点ということがあります。2016年に小林監督が掲げたエスパルスの今の戦力を見た上で一番勝ち目の濃いサッカーを、先ほど申し上げた内容の中の延長線上にあると思います。

これがサッカーそのものについての話で、この先が本当にこれをやっていけるのかということを裏付けることが大変です。それは私どもフロントの仕事ですが、強化費は「絶対防衛額」ということがあり、これは13億円です。昨年度の強化費と同じぐらいなのですが、J1レベルでいきますと、広島クラスになります。中位くらいになりますが、この強化費は最低限確保しようと。そのためにその年商を確保しなけばなりません。営業部隊が昨シーズン2億5000万の増収を果たしました。スポンサーも111社増えて、230社が340社になりました。この活動をさらにブラッシュアップして続けていくということです。もう一つは、新しい軸として、この地域の特性上、地域企業というのがとても盛んであり、J-STEPやテルサ、スクール等で5億円の年商があります。ここはまだまだ伸びますし、ここの専任の役員をもって伸張させていくということも含めて年商を上げ、強化費を確保していきたいと思います。



強化の部分はいかに先ほど掲げたサッカーを、またチームをサポートしていくかということです。特徴的なのは育成とトップを一本まとめて伊達にサッカー事業本部長として見てもらうことです。短期的な強化ではなく、足腰を鍛えていき、育成から一貫した同じサッカー、同じ指導、世代別に少しエキスを変えて指導をやっていくということを鮮明に打ち出しています。
それからメンタルトレーニングと書いてありますが、またその下に他競技の第一線級アスリートやGMともう少し交流していくということで、Jリーグあるいはサッカークラブとしての練習や競技に対して狭い視野にならないようにしていきたいなというのがビジョンです。



監督指導・コーチングスタッフの体制ですが、ここはまず監督の小林の要望に従って先ほど申し上げたサッカーを実現するのに相応しいメンバーを選ばせていただきました。それから選手とのコミュニケーション、選手が迷子にならないようなコミュニケーションに長けたヘッドコーチや、フィジカルをもう一回基本から見直してもらうための専門のコーチを招待しました。
また育成とのつながりも意識して、育成出身の久保山にも今回入ってもらっています



次に育成ですが、ここが一番大事なところで、中期的だと書いてありますが、私の中では今季J1に復帰をするということも大事ですが、これは2年、3年をかけて強くしていかなければいけない、最も大事な事業としてこの育成部を取り上げています。他クラブの育成人員数を表記していますが、エスパルスの育成、特にU12は昨年立ち上がったばかりで人数が少ないゾーンです。ここをもう少し広げてピラミッド型にしていき、赤字で書いてあるように各ポジション別にほぼ4年周期くらいで主力となる選手たちが輩出できるような、そういうキャリアロードマップをしっかり構築するということが大事な部分です。これは花開くのは2年先、3年先になりますが、本当の意味で恒常的に強い選手、ブレないエスパルスのサッカーを仕込まれた選手が若くしてトップにあがってくるというルーティーンを作るうえでもっとも重要であります。それを仕切っていく上で、現在人選中ですが、テクニカルディレクターを設けることになりました。



次に営業事業ですが、去年と同じような管理をし、同じように個人の営業マンの勝負を尊重し、それを目で見る管理というのを引き続き続けていきます。
一つだけわたくしが拘っておりますのは、プロの選手でも現役を引退した選手をタイミングが合えばフロントで採用していく、特に営業で採用していきたいと思っております。やはりチームとフロントの距離感も近くなりますし、プロでやっていきた人間の仕事に対するスタンスは、フロントで長年働いている職員に対しても非常に良い影響を出すと考えておりますので、ぜひやっていきたいと思っています。



次は地域事業ですが、特に今回はJ-STEPやテルサ、スクールというところの人数を上げたり稼働率を上げたりといったことを積極的にやります。もちろん新しく指定管理もとっていきます。一本2億円とか3億円とか、そういった業務委託をとっていくことで会社に利益をもたらしていく。そうなるとかなり大きな所帯になりますので、施設管理部門と普及部門を一本化した地域事業本部にして、それを取締役会でもきちっと報告できるように、取締役の管轄下に置くことにいたしました。



また、人事、経営戦略ですが、コストの低減をセクション毎でやっていくとどうしても保守的になるため、タスクフォースを作り、そこに新取締役を置くことで、これも同じように取締役会でしっかりコミットしてみていくような体制をします。
最後にIRとガバナンスです。例えば複数年や単年に関わらず契約を更新したら全員リリースする。その後でも期限付き移籍をしたのであれば、そこでまたリリースをかける。会社のIRすべきことについてはすべて透明性を持ってやっていくということが、こういった皆様方の目にふれやすい事業は大事なことだということで徹底しております。もちろん情報管理についても徹底していきます。最終的にこういったことを、年商の規模に置き換えますと、2015年度は約31億円の会社ですが、今シーズンは最低限横ばいに抑えて、強化費も確保していきたい。そして2017年以降J1に戻ったあかつきには、自然減収を取り戻し、さらにこれまでの営業を行っていけば、最終的には約37億円、強化費14億円、Jのトップリーグでベスト3を争える会社としてのインフラを作っていくことは、昨年度の営業事業の成績を見る限り届かない数字ではないと判断しています。

以上が2016年の船出にあたり、会社として皆様方にコミットさせていただきたい内容であります。」


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【2016シーズン新体制発表記者会見】記者会見レポート②
【2016シーズン新体制発表記者会見】2016シーズン クラブスローガン決定
2016シーズン選手・スタッフプロフィール公開!
2016シーズン新ユニフォーム発表および先行予約受付実施のお知らせ
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【質疑応答の内容】
●今シーズンの目標としている数字は?(小林監督)
●サッカーどころ静岡で監督を務めることについては?(小林監督)
●エスパルス復帰への特別な思いは?(西部選手)
●プレー中、プライベートの性格は?(全選手)
●自身のストロングポイントは?(全選手)
etc...
 
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クラブ方針発表をする左伴繁雄社長

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後ろから見た2016オフィシャルゲームシャツ

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