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【神戸戦プレビュー】~全てはここからはじまる~

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「1年でJ1に戻ってくる」

サポーターに誓った約束を果たし、エスパルスは堂々とJ1の舞台に帰ってきた。それも、「ただ戻ってきた」わけではない。昨季J2の開幕愛媛戦はドロースタート。そこからなかなか上位に食い込めない時期が続いた。様々なアクシデントも続き、さらに第33節松本戦に敗れ、自動昇格圏内に黄色信号が灯る。しかし、その崖っぷちの状態から怒涛の9連勝。ごぼう抜きで2位に滑りこんだ。シーズンを通して成長を遂げ、終盤はもはや敵なしの状態だった。チームとして上り調子のまま、今季の開幕を迎えることができる。カテゴリーが変わっても、ここからさらに上へと成長を続けていくことがエスパルスの今季のポイントになる。

その開幕戦の相手は神戸。シーズン前にサッカー界を大きく賑わせたチームの1つだ。元ドイツ代表のポドルスキーは日本にやってくるのか、こないのか。ただ、少なくとも開幕戦にはいない。ケルン時代に共にプレーしたことのある鄭大世は、この事実に胸をなでおろしている。だが、それでなくても、神戸は脅威であることに違いない。

昨季、J1最強の2トップとも言えるレアンドロ、ペドロ・ジュニオールを擁する神戸は2ndステージ2位の成績で、クラブ史上最上位を記録。年間順位でも7位に入った。ペドロ・ジュニオールは鹿島へと移籍するも、昨季19得点を挙げてピーター・ウタカともに得点王となったレアンドロは、元日本代表の田中順也という新たな相方を得て神戸の2トップを形成する。さらに、G大阪から大森晃太郎、FC東京から高橋秀人、さらに仙台から渡部博文という実力者を補強しており、昨季以上の成績を狙っている。

神戸は沖縄キャンプでは実戦練習は行わずフィジカルの強化に取り組み、開幕までに行った練習試合は2試合のみ。さらに、その練習試合も非公開で行われたため、新戦力との連携はどうなっているのか、今季の神戸は謎に包まれたままだ。しかし、昨季から引き続き指揮を取るネルシーニョの采配について小林伸二監督は、
ネルシーニョ監督は、自分たちと同じフォーメーションを当ててくる
と予想する。相手の特徴を消すことに長けている知将を驚かすことが必要になってくるだろう。

エスパルスは今季、六反勇治、野津田岳人、飯田貴敬、立田悠悟、カヌ、フレイレと人数は少ないながら充実の補強を行った。他クラブと比べると大きくチームが変わるということはない。それは、昨季のベースからの積み上げを行いやすい状況でもある。既存の選手の多くは15年の降格、16年の昇格を経験しており、メンタル面でも強さを身に着けている。J1で苦しんでいた、これまでのエスパルスではない。

J2から這い上がってきたクラブは、1年でJ2に戻ることが多い。しかし、エスパルスに限ってそれはないと断言できる。J1で勝負できるサッカーを意識してJ2を戦ってきており、1年間はJ1で戦うための準備だったとも言える。今こそ、この1年の努力の成果を見せる時。目標とするシングル(9位以内)に向けての長い戦いが、いま始まる。


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2017明治安田生命J1リーグ 第1節   
2月25日(土)14:00キックオフ 

清水エスパルス vs ヴィッセル神戸
@IAIスタジアム日本平

<テレビ/ラジオ中継>
DAZN/NHK BS1/テレビ静岡
エフエムしみず/SBSラジオ

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