ルヴァンカップグループリーグの自力での突破がなくなったエスパルス。前節は磐田と対戦している。西部洋平、角田誠、兵働昭弘、増田誓志、鄭大世、長谷川悠という30代の選手を6人先発させ、この試合にチームを支えるベテランの力を見せたいところだった。しかし、58分に相手GKのスローイングからのカウンターを抑えることができず、中野誠也に先制ゴールを決められる。エスパルスは、すぐさま今季公式戦初先発の長谷川悠のゴールで同点に追いつくが、その3分後だった。左サイドから荒木大吾のクロスから中野に2点目を決められて敗れた。これで、今季ダービーでは初黒星を喫してしまうことになった。
札幌は、ルヴァンカップBグループでは勝ち点3で4位。すでに突破の可能性はない。前節甲府戦では6分にゴール前のこぼれ球を金園英学に押し込まれて先制を許すと、16分には自陣ゴール前のバックパスを奪った金園に2点目を許してしまうという集中力を欠いたプレーで失点を重ねた。後半に入っても、甲府優勢で試合が進んだが、75分に宮吉拓実のミドルシュートが、クロスバー、ポスト、さらにクロスバーに当たってゴールに嫌われるなど惜しいシーンも作る。しかし、86分、エリア内右から佐藤和弘が抜け出しゴール前に転がされると曽根田譲が詰めて3点目。札幌は力なく敗れた。
ただ、札幌はリーグ戦では勝ち点を積み上げている。第3節でエスパルスと対戦し敗れてから、ここまで11戦負け無し。今季から就任したミハイロ ペトロヴィッチ監督の戦術が浸透していることは明らかだ。
「札幌はチームとして流れが良い。それはメンバーが変わっても関係ないと思う」
と話すのは松原后だ。リーグ前節湘南戦では、70分に2枚目のイエローカードを受け退場。ワールドカップ期間による中断前のリーグ戦となる川崎F戦には出場できない。
「退場してチームに迷惑をかけて申し訳ないと思っている。ただ、個人として入りは悪くなかったし、コンディションは今までで一番良かった。体が動いていたし、感覚が戻ってきている。川崎F戦には出られないが、全力でチームのために100%出していく。勝ってグループリーグ突破に望みをつなげたい」
と気持ちを切り替えて、今節の出場に意欲を見せている。
エスパルスとしてはグループリーグ突破の可能性は、今節札幌に勝って、さらに他会場で行われる甲府対磐田の試合で、磐田の引き分け以下を待つしかない。つまり自分たちができることは、この試合に勝つことだけに集中することだ。
「ここで敗退してしまうと、自分たちのプレーを見せる場がなくなる。自分たちが出場できる機会を作っていくというモチベーションは高い」
と白崎凌兵が話すように、ルヴァンカップで戦ってきた選手にとっては、リーグ戦に出場するための大事なアピールの場は、自分たちの手で何とかしなければいけない。ルヴァンカップでデビューを飾った若手、そしてベテランにとっては、これから先を大きく左右する試合になる。悔いを残さないように、死に物狂い勝利を掴み取りたい。
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2018YBCルヴァンカップ グループリーグ 第6節
5月16日(水)19:00キックオフ
北海道コンサドーレ札幌 vs 清水エスパルス
@札幌厚別公園競技場
<放送>
スカパー!
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