エスパルス現在3連敗中。中断明けから3連勝と飛ばしてきたが、今ではその貯金もなくなってしまった。ただ、その3連敗全てが、負けるべくして負けたのかというと、そうでもない。どの試合も接戦を落としたという印象が強いだろう。前節もそうだった。
エスパルスはアウェイでC大阪と対戦。前半はチャンスを作り続けた。22分、フリーキックから石毛秀樹が裏に抜け出しシュートもキーパーにセーブされる。そこで得たコーナーキック金子翔太のボールに中央で合わせたのはクリスラン。渾身のヘディングシュートはバーに直撃となりチャンスを決められない。すると、C大阪の1発の攻撃で失点。ただ、エスパルスはここで崩れることなく、3分後にクリスランが同点ゴール。4試合ぶりの先発起用に応えた。ただ、後半に入ると試合は一変してしまう。特に60分以降はチャンスを作ることも叶わず、逆に2失点を喫して敗れた。決めきるところで決めていれば…、という試合になった。
一方浦和は、前節ホームに磐田を迎えた。前半は両チームともチャンスを作るが、GKのファインセーブ、またポストに阻まれ得点できない。そんなゲームが動いたのは後半だった。55分、青木拓矢のシュートはカミンスキーがセーブも、ゴール前に浮き上がったボールをファブリシオがボレーシュート。これがゴールに突き刺さって浦和が先制。さらに、61分には、武藤雄樹がゴール正面からファブリシオに出すと、ワンタッチで抜け出してゴールに流し込んだ。85分には、コーナーキックから槙野智章のゴールで3点目を決めると、90分だった。カウンターから、ゴール前まで長い距離を走ったファブリシオにボールが渡ると、簡単にゴールに流し込んでハットトリックを達成。後半だけで4得点を挙げた浦和が磐田に大勝した。
波に乗るファブリシオを止めなければいけないのはもちろんだ。中断明け7試合で5得点を挙げているブラジル人ストライカーは、前節のようにシュートの上手さを持っている。ただ、そこだけを抑えていれば良いというわけでもないのが浦和の怖さだ。エスパルスが最も苦手にする選手、それが興梠慎三だろう。興梠にはハットトリックも含めて、ここまで8得点を決められている。その速さをなかなか捕まえきれていないのが現状だ。今節はフレイレが出場停止。その代わりに入る選手を含めたディフェンスラインは最後まで集中したい。
さらに浦和は守っても現在22試合を終えて17失点と、リーグ3位の失点の少なさを誇っている。前節出場停止だったセンターバックのマウリシオも復帰するかもしれない。
前節の試合後、石毛が、
「相手は、3バックを始めてまだ日が浅いということもあって、ラインがバラバラだったのはすぐに気がついた」
と話すように、C大阪には攻略をする隙があった。今節の相手の浦和も3バックで来ると予想される。シーズン序盤こそ4バックを採用していたが、中断明け以降は全ての試合で3バック。そもそも、浦和は何年にも渡って3バックで戦っており、簡単に穴は見つからないかもしれない。それでも、そこをこじ開けなければ、勝機はない。前節の反省を生かし、チャンスを確実に決めていきたい。
今、この勝てていない時期に浦和と当たるのは、難しい試合になることは間違いない。しかし、逆に勝てば再び勢いに乗ることは間違いないだろう。再び連勝に繋げられるような試合にしたい。
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2018明治安田生命J1リーグ 第23節
8月19日(日)18:00キックオフ
清水エスパルス vs 浦和レッズ
@IAIスタジアム日本平
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DAZN
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