©︎︎︎S-PULSE
エスパルスにとって、今は苦しい時期となっている。そんな時に、磐田と対戦することができることは、むしろ幸運なことかもしれない。
エスパルスは、これまで開幕からリーグ3戦勝ちなし。リーグ前節札幌戦では先制され、追いついたものの、前半終了間際にPKで引き離されると、後半に入ってから相手の猛攻に遭い、気がつけば5失点。交代出場の石毛秀樹、滝裕太が気を吐き1得点を返すのがやっと。結局2-5と大敗してしまった。
ルヴァンカップでも苦戦が続いている。開幕戦となった松本戦でも、先制された展開から、ヘナト アウグストの初出場初ゴールが決まって同点に追いついたものの、終了間際の89分に高崎寛之に決められてしまい勝ち点を逃した。
一方、磐田も開幕の松本戦、続く広島戦とドロー、リーグ前節大分戦は先制され、アダイウトンのオーバーヘッドが決まって同点に追いついたものの、後半に後藤優介のゴールで引き離されて敗れた。ルヴァンカップでは、中野誠也のゴールでG大阪に勝利しているが、磐田も波に乗り切れていないことは明らかだ。
ただでさえ、ダービーというお互いの意地と意地がぶつかりあう戦い。そこに、チーム状況的にも両チームとも負けられない試合になる。だからこそ、この真剣勝負にエスパルスが勝利することで得られるもの、それは計り知れものになるだろう。
現在のエスパルスとしての課題は明らか。それは守備面だ。ヤン ヨンソン監督は、
「攻撃に行かなければいけない状況で、どれだけ前に行くのかを見直さないといけない」
と話しているように、攻撃時におけるリスク管理はチームとして考えなければいけない。ボールを握っていても、カウンター一発で失点をしてしまうという光景は、これまで何度もあった。そこを改善することで自然と失点は減るだろう。指揮官のもと、昨季から取り組んできた組織的な守備をもう一度見つめ直さなければいけない時期に来ている。それは、今週に入ってから長いミーティングを行い、選手の頭の中もクリアになっている。
あとは、得点を決めたあと追加点をいかに早く奪うかということは、試合展開を考えても大事になる。前回のルヴァンカップでも、ヘナトのゴールが決まってからの時間帯では、ボールを握る時間が続いていた。ここで、もう1点を取っていれば、試合を優位に進めることができていたはずだ。いつも自分たちの時間帯になるとは限らない。悪い時もあれば、良い時もある。その良い時の時間帯、自分たちの時間帯の時に何ができるのかを選手たち全員が感じ取らなければいけない。
試合前日の12日、三保の練習場には選手たちを鼓舞するメッセージ横断幕が掲げられた。試合では気持ちの面で負けることはあってはならない。強い気持ちで挑み、それをピッチで結果として表現すること。ダービーをきっかけに、エスパルスに関わる全ての人の笑顔を取り戻したい。
公式モバイルサイトでは、ヤン ヨンソン監督と選手の試合前日コメントを公開!!
**********
2019Jリーグ YBCルヴァンカップ グループステージ第2節
3月13日(水)19:00キックオフ
清水エスパルス vs ジュビロ磐田
@IAIスタジアム日本平
<放送>
スカパー!/SBSラジオ
公式モバイルサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。
**********
●エスパルス公式モバイルサイトへのアクセス方法はこちら>>