日頃よりエスパルスをご支援戴き厚く御礼申し上げます。本日は、8月21日(水)に開催されました弊社取締役会にて、本年度上半期業績報告をさせて戴きましたので、その要約をご報告させて戴きます。これまで業績報告は通期のみとしておりましたが、昨年発生致しました弊社不祥事を受け、様々な分野でガバナンス強化を進めており、本報告につきましても、企業の透明性を向上させる一環として、今年度より初めて半期毎でのご報告とさせて戴いた次第です。
今年度上半期業績全体としては、皆様からの厚いご支援もあり、昨年度に対し大幅な増収増益となりました。
収益全体としては、昨年度比+328百万円(伸長率112%)となる3,025百万円と、半期として初の30億円超えの増収を果たしました。増収は個人法人のお客様に関るほぼ全域に亘り、興行(昨対+135百万円/伸長率135%)、広告(同+143百万円/同109%)、物販(同+65百万円/同109%)、地域事業(同+24百万円/同109%)となっております。特に今年度より、皆様に様々な分野で値上げのお願いをさせて戴きましたが、値上げによる増収分は107百万円と増収の1/3を占めるに至りました。あらためまして厚く御礼申し上げます。また、過去4年間右肩上りを続けてきましたパートナー営業も堅調を維持しており、上半期として190百万円の新規増額(192社)を達成し、過去最高収益及び目標としておりました500社を達成出来る見込みです。
一方費用全体としては、昨年度比+190百万円(伸長率109%)となる2,342百万円となりました。費用増の54%を占めるのは強化育成費用であり、今シーズンのチーム編成及び当該領域のインフラ向上を支えております。また、興行原価増はスタジアム来場促進のための施策、広告原価増はLED看板等パートナー新商材のための投資に充てております。物販原価増は収益増に伴う原価増、そして人件費・販管費増は経営力強化のためのコンサルテーション、デジタル化促進のための人的物的投資に充てた結果となりました。
尚、夏季の移籍に伴う違約金収入及び補強の費用は下半期での計上となっております。
以上により今年度上半期損益は、昨年度比+138百万円(伸長率125%)の増益となりました。チームやスタジアム、パートナー営業、ガバナンス強化への投資を実施しつつ、増益を果たすことが出来ましたのも、重ね重ね、値上げを含め個人法人の皆様からの厚いご支援の賜物と、深く感謝申し上げる次第です。一方、昨年度は240百万円の赤字計上をしておりますので、今期目標として掲げております「タンクロ(単年度黒字)」達成には、下半期で約100百万円の昨対超えの増益が求められますが、広告収入を中心とした主力事業の昨対比増のトレンドの維持が見込める現段階では、射程内に収めたと思料しております。
最後に、昨年度下期より取組み始めた「ガバナンス強化」は、今年度も継続重点課題として取組み、組織、経理、業務管理、人事、教育面で、毎月新規提案を出しながら、現在計63項目の重点管理項目を月次で進捗管理するまでになり、社員のアラート意識の維持向上が図られつつあります。
さて、これからのフロントによる下半期事業活動、そして終盤戦に入りましたトップチームパフォーマンスと、残された期間で、双方「ハードワーク」を最低限の約束事として、持ち場立場で目の前の目標を一つ一つ丹念にクリアして行く所存です。つきましては、皆様のご理解、そして変わらぬご支援を、どうかお願い申し上げます。
科目 | 2019年2~7月実績(今期上期) | 2018年2~7月 実績(前期実績) | 増減 | 科目 | 2019年2~7月実績(今期上期) | 2018年2~7月 実績(前期実績) | 増減 |
興行収入 | 517 | 382 | +135 | 興行原価 | 144 | 118 | +26 |
広告収入 | 1,744 | 1,600 | +143 | 広告原価 | 104 | 83 | +20 |
事業物販収入 | 275 | 210 | +65 | 事業物販原価 | 183 | 141 | +42 |
地域事業収入 | 295 | 271 | +24 | 地域事業原価 | 235 | 255 | △21 |
Jリーグ分配金 | 119 | 125 | △6 | 強化費用 | 1,067 | 974 | +93 |
その他収入 | 75 | 109 | △34 | 育成費用 | 113 | 104 | +9 |
その他原価 | 121 | 122 | △1 | ||||
人件費・販管費 | 377 | 355 | +22 | ||||
収 益 計 | 3,025 | 2,698 | +328 | 費用計 | 2,342 | 2,151 | +190 |
営業利益 | 684 | 546 | +138 |