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【神戸戦プレビュー】~新国立への切符を取って戻ってくる~

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最終節から2週間が経った。エスパルスは、6戦で1分5敗と苦しんだ中で迎える最終節。前半は、二見宏志が積極的にロングスローを放り込むなど、リスタートを有効に使って相手陣内でプレーを進めるが、GKのファインセーブもあってなかなか得点をすることができない。逆に、守備では豊田陽平にボールを集める鳥栖に自由に攻撃させなかった。チャンスが来たのは後半に入ってしばらく経ったころだった。中盤でボールを受けた六平光成が右サイドにスルーパス。これを右コーナー付近でボールを受けたドウグラスが切り込んで、相手ディフェンスを外して強烈な左足。これが逆サイドネットに突き刺さり値千金の先制ゴールとなった。鳥栖は金崎夢生、チアゴ アウベスなど前線に次々に攻撃陣を投入するも、後半はシュート1本に抑えて完封。ラストでエスパルスらしさが戻り、順位も一気に12位まで上げてフィニッシュとなった。

エスパルスが終盤に苦しんだ一方で、神戸は尻上がりに調子を上げて最終節を迎えた。相手はすでに降格が決まっていた磐田。勢いの差がもろに出た試合になった。神戸は36分、GKからのパスを受けた上原力也に山口蛍が襲いかかりボールを奪い返すと、最後はルーカス・ポドルスキが流し込んで先制。51分にアダイウトンが意地のミドルシュートを決めて同点となるが、それも焼け石に水だった。75分にはビジャがPKを沈めて突き放すと、その3分後にはビジャのシュートのこぼれ球をポドルスキが押し込んで追加点。さらに、85分にポドルスキがハットトリックとなる3点目を決めて神戸が圧勝となった。

神戸が誇る助っ人コンビは脅威になることは言わずもがな。しかし、その神戸にエスパルスは現在まで5戦負け無しと相性が良い。前回対戦でも、ドウグラスのショートカウンターから北川航也がゴールを決めて先制すると、ビジャに決められて追いつかれたが、最後は二見のロングスローからドウグラスが押し込んで勝ち越した。いくらワールドクラスのプレーを見せつけられたとしても、勝負に勝ってきたのはエスパルスの方だった。

西部洋平はこう言う。「ピンチは必ずある。そこをいかにしのぐか。我慢の戦いになることは間違いない」と。神戸にボールを支配される時間は長くなるかもしれない。しかし、それはシーズンを通して、そのような戦いをしてきている。そこで勝利を収めてきたのは、必殺のカウンターからだった。リーグ最終節で得点王まであと1点まで迫る14ゴール目を決めたドウグラスは、今週の練習から「100%を出して準備してきた」と、この試合に照準を合わせてきている。「勝ちにこだわってやりたい」と、新国立競技場への道を作ってくれそうな雰囲気を漂わせている。

負ければシーズンが終わる大会。エスパルスでも、現在までに楠神順平、鎌田翔雅、水谷拓磨がチームを離れることが発表されている。また篠田善之監督も、来季からはコーチとしてエスパルスを支えることになる。「誰も文句を言わずに、真摯にサッカーに取り組んできた良いチームなので、一日でも長くサッカーをやりたい」と竹内涼は言う。一丸となったチームは、必ず新国立への切符を手にして戻ってきてくれるはずだ。


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天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会 準決勝
12月21日(土)14:05キックオフ 

ヴィッセル神戸 vs. 清水エスパルス
@ノエビアスタジアム神戸

<放送>
NHK総合/スカサカ!(CS800/ch.580)

公式モバイルサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。 

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