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竹内 涼選手 インタビュー

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4月22日、竹内涼選手がWEB会議システムを使用してメディア取材対応を行いました。


――今はチームとしての活動は休止中だが、チームからはどういうタスクを与えられているのか?

活動が休みに入る前にメニューと、こういうリズムでやって欲しいという紙と実際、携帯のアプリにも色々な動画と予定が送られて来て、それに沿いながら個人個人の足りない部分をやっている感じです。


――家の中でできる範囲だとは思うが、例えばどんなことをやっているのか?

体幹のメニューだったり、少し重りを使ったメニューだったり、何種類も見本を携帯に送ってもらっているので、それを見ながらやっています。


――それでもストレスが溜まったりするか?

みんなと一緒にボールを蹴りたいというのがやっぱり一番ですね。サッカーは一人ではできないので。それが一番寂しい部分です。


――サッカーがやれていたことはありがたいこと?


当たり前だったことが当たり前ではなくなっているので。そのサッカーの楽しさというのは、あらためて、やれていない時間で噛みしめている状況です。


――チームから与えられたこと以外ではどんなことをして過ごしているか?


いつ始まるか分からないですが、どういう状況になっても戦えるような怪我をしないカラダ作りというのを、栄養だったり、色々な人に相談しながら改善する時間もあるので、試しにやってみたりという時間に当てています。


――メンタル面ではこの期間にどんなことが必要になってくるか?


タフでいることが一番大事だと思いますし、誰も予想はできないし、誰もコントロールできないと思うし、自分のことしかコントロールができないと思うので、外のことについて何か考えるよりは自分のことや家族、仲間のことについて考えていくのが大事かなと思います。


――チームメイトとは何か連絡を取ったりしているのか?


LINEなどで取ったり、みんなのSNSで色々上がっているのを見たり、コミュニケーションを取りながら、それでもみんなストレスは少しありますけど、上手に溜め込まないようにやれている感じはします。


――溜め込まないために、「このようなストレスの解消法というのがあるよ」と静岡の皆さんに伝えられるものはあるか?


人それぞれで状況も違うと思いますし、僕らは家にいることができるんで、逆に家から出なければ生活できない人もいると思うし、家から出ざるを得ない方もいると思うので、なかなか自分たちからアドバイスというのは難しいし、その人たちの気持ちとかを考えると簡単には言えないです


――「手洗い動画」とか色々な選手が色々な動画を上げているが、チームとして、このような活動をしているというのは、どんな意味合いを持つのか?

やはり、いつも応援して下さっている方だったり、支えて下さっている方だったり、そういう人たちが困っていたり、何かストレスを抱えていたりするのを直接見ることはできないですけど、感じることはできるので、それを少しでも和らげたり、なかなか金銭面だったり、経済面だったりという影響を僕たちがすぐに与えられはしないですけど、精神的に皆さんが健康でいられるように、一緒にできることがあれば少しでも何か提供していきたいなと思います。


――実際に動画の反響はどうか?


色々なコメントもくれますし、そこでまたコミュニケーションも生まれますし、これからまた色々なことをやりたいと思っているので、少しでも皆さんに楽しんでもらって、毎日暗い日々が続きますけど、少しでも明るく生きていければと良いかなと思います。


――何か嬉しかったコメントはあるか?


やっぱり、シンプルに「元気が出る」と言ってくれるのが一番嬉しいですし、そういうことのためにやっているんで。あとはそれを見て「もっと気を付けていようと思った」とか、そういう本当にコミュニケーションを取らないと分からないことばかりなので、それを聞くのは自分たちもやっていて良かったと思います。


――今後も面白い動画を上げていこうという予定はあるのか?


チームや広報とも相談しながら、何か毎日考えている状態です。僕個人としては、もっと家でやっているトレーニングだったり、エスパルスとしてやっているトレーニングだったりというものも上げても良いかなと思いますし、エスパルスのことを好きな人が見てくれている人がいると思うので、そういう人たちが何か活用できるものや楽しめるようなものをもっと上げていきたいなと思います。


――接触しない程度に外に出てランニングもやっているのか?

僕はやっています。朝の早い時間帯か夜の遅い時間帯ですね。3、40分くらいですが、なるべく長い時間は外に居ないようにしています。


――チームとの連携が難しい中で、そのイメージを補うためにやっていることは?


今までの練習や練習試合の動画を全部、携帯で見られるので、それを確認したりしています。それはだいぶ役に立っているというか、見たい時に手軽に見られるので、凄い助かっています。

 


――この苦しい状況の中で、支えになっている部分は何かあるか?

僕は妻も子供もいるので、家族だけで居る時間が凄く長いですけど、逆にそれが心地良い部分もあるし、正直、会話はほとんど妻と子供としかしていないので、こういう時間が一番幸せでもあるし、良いのかなというのは凄い感じています。


――ある意味、プラスで捉えている部分というのはそういうところか?


そうですね。もちろん、そういう状況ではない人だったりもいますけど、僕自身はそういう状況にあって、そういうことに気付けたり、感じることができたりしているので。ネガティブなものも多いですけど、こういうことがあって気付けてプラスになっている部分もあります。


――時間ができたことによって、これまで出来なかったことが出来たことや、新しく始めてみたことはあるか?


新しく始めるよりは、これでも足りているなということは凄い感じています。色々とやりたいことだったり、行きたいところだったり、会いたい人だったりというのはもちろんありますけど、この生活でも僕自身は今、サッカーがやれてないことは一番(残念)ですけど、足りている部分も知れたというのは何もできない状況ですけど、それでもそんなに困っていないというか、それを知ることができたのは大きいです。


――チームとしての活動再開には、まだ時間がかかりそうだが、実際に動けるまで体力を戻せるにはどのくらいかかりそうか?


エスパルスに限って言えば、それほど長い期間は要らないですね。ギリギリまで活動できていたので。ギリギリまでハードに休みもほぼ無しでやっていたので、戻すのに凄い時間は掛からないという前提でこの休みも取っています。元々、予定してスタッフ、メディカルが相談して(メニューを)組んでくれているので、具体的な週数は分からないですけど、まあ3週間あれば公式戦はできると思います。


――厳しい状況になっているサポーターに向けて激励の一言を

 

僕も社会的には年齢は下ですけど、色々なことを経験してきて、簡単に「頑張って」だったり、「今を我慢して」だったりと言える状況でもないと思うので、協力できることだったり、助け合うのが一番大事だと思うので。困っていたら助け合うしかないと思うし、サッカーもそうだと思うので、一人で我慢するよりはみんなでそれを共有した方が良いと思いますし、僕らは今はサッカーができないというだけの状況なので、何かできることがあればやりたいと思いますし、そういうことを考えながら毎日を過ごしているので。直接は助けられないかも知れないですけど、僕たちに任せて欲しことだったりというのはあります。

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